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→今日はイブ。ついに,ドクタ-ヘリと交信したいという女性は現れず。ガ〜ン!
さて,それの意趣返しもあって,今日も「ちょっと一言」いきますよォ。
 光けいれん反応。これは,通常の人の光同調反応とは違って,異常な反応とされる。では,同調反応とはどんなものか。光によって脳波が駆動されるとき,脳が出すα波という安静時に出現する脳波がある。この波長と同じ光の波長,あるいはその倍数の波長に脳波が同期する反応である。10ヘルツの光なら10ヘルツや20ヘルツの駆動波が脳波上に出現するのである。この通常の反応とは違い,光けいれん反応と言うものもある。この光けいれん反応で誘発されるものは,異常な波つまり,発作の波である。欠神発作やミオクロニ-発作(いづれもてんかんの一種)の波である。この波の出現だけでなく,実際身体的発作も生じることがあり,脳波測定の際,光(強い白色閃光)刺激と過呼吸刺激は,ル-チンの刺激としてかならず行なわれる異常発見法である。
 今回12月18日に人気アニメポケモンの放映中に全国一斉に子どもが倒れたと言う。スゴイ事だ。テレビ兵器である。こどもを標的にした新兵器である。すでにイギリスなどでは,細かくパカパカ(色の反転)の回数何度の制限もあると聞く。性表現,暴力も含め,日本は世界で最も自由な国,というか子どもを大事にしない国なので,過去何回か,この手の事故が発生したが何ら,手が打たれなかった。その意図はなくても,立派なサブリミナル(意識下サブコンシャスの同意語,映像のコマに折り込まれた視聴者の意識下への情報すりこみ。例えば,キスをする男女の綺麗なシ-ンのコマに,バカ,と書いたコマを何度か挿入すると,みている人はだんだん腹がたってくると言ったような手法)である。今回は青と赤の反転が一秒に20回とかあったらしい。と言うことは20ヘルツである。
 しかし,皆さん,またここで私流「チョット一言」。私の気になるのはいつもその現象よりその周囲,とくにマスコミの反応。テレビはすでに,国民にとって兵器にも福音書にもなりえているから。つまり,その後の,精神科の専門とか人が,「これは光駆動反応といって,よくしられた・・・・」の解説である。それに今回は子ども側(ホスト)の問題も。
 こういった解説は,事件後すぐでてくるよネ。あの神戸のシャレ神戸殺人事件の時と同じように,すぐ専門家とか人がインタビュに出てきて,「ナ-ンだそんなことも知らないの」風に,ツルンと肯定してしまう。ツルン。後で間違っていてもツルン。その人の「ゴメンナサイ」はなくて,別のひとがまたぞろ「ナ-ンだそんなことも知らないの」風に,ツルンと肯定して終わってしまうのである。オソロシイ事だ。事件そのものよりもその事がオソロシイ。最近の胃薬の宣伝みたいに,「この専門家の発言に関しましては,しように当たっての注意を良くお読みになり,用法容量を・・・・」をアナウンサが言うべきでしょうね。
 今回も情報不足で申し訳ない,したがいまして,私の発言も注意が必要ですけど。まず,頭に浮かんだのは光駆動であることも正直に言ったうえで,デモ,けど,しかし,なのです。
 まず,光り刺激反応は安静時反応です。興奮したときは,アルファ波は出にくい。ピカチュ-が絶対絶命のミサイル攻撃にそのパワ-全開!!の時,どうやって安静波にシンクロするの?シンクロしようが無いわけですよ子供たちは,興奮していたに違いないから。したがって光駆動反応(つまり正常の反応)と断定できない。一方,光けいれん反応は異常反応なので,むしろ興奮時強く反応する。するッテえと,全国の数百のこども達が異常または異常準備群と言うわけですか?これはヘンです。次に報道ではだいたい被害者は小学生となっていますが幅は6才から12才まで,そうするとα波のサイクルは8-10ヘルツ位の幅がでて,20ヘルツの波でおこる年齢には達していないか,非常に発達のよいグル-プの子どもだったか,でしょうか。とにかく20ヘルツの速い波に正常の光駆動としたら,年齢が低すぎるか,幅があり過ぎるわけです。そうすると,くりかえすけどこれは異常反応ということになる。しかもいままで,光けいれんを経験したことのない,α波が発達中の年齢帯にあるこども達に生じた異常な光反応と言う可能性が高い。これは一言でいってヘンです。
 こんなことは,「専門」と言われる人ならすぐ分る基本的な問題。私ならインタビュにすぐには答えられない。結構難問なんで。もっと,良く考えてからものを言うか,時間的に無理なら,「これはあくまで推測ですが」の一分を必ず言う癖を「専門家」は持ちたいものです。
 で,例によって私の推論ですが,脳の活動が活発になり,未熟な子供たちの大脳に電気的に短絡を生じるような準備状態,これをオ-バ-フロ-直前としますか,それにプッシュして,スト-リの展開で生じたところで,バン!オ-バフロ-するわけですよ。おおよそ,小説やシナリオ書くときには,そうしませんですかね。クライマックスの効果的手法と言うか。つまり,コ-フンさせといて,パカパカでビッグバン!は,ディレクタと言われる人の腕じゃないですか?彼(彼女?)は実に,うまく仕事をしたわけですよ。シレツと言われる視聴率。ほとんどが大人向けのニュ-スの時間帯に子どもをブラウン管の前にあつめての子どもキラ-の新兵器。それがジョ-クじゃなくて,ほんとに兵器になって,負傷者が病院に運ばれたわけですよ。わらえないねェ。
 そして,それ以上に深刻なのが,ホストつまり子ども側のストレスに対するもろさ。というか過敏さというか,そっち。これは,こどものストレス反応を何年か前にアンケ-ト調査して結論に達していることです。俗っぽく言えば「脳の免疫力」が落ちてるのです。古来,精神は鍛練が必要とされてきました。カラテや少林寺拳法の極意もそこにあるようですが。よし,精神免疫不全症候群( Mental-immunuity subnormal syndrome)ミス,とでも命名しましょうか。アダルト-チャイルド,または逆にチルドアダルトでもよかですばい。要は,加令という「齢をへる」とか年をとるといった,普通の生き物のいとなみで,精神とその器(身体,臓器,と言ってもいいか)のバランスが悪いわけで。どんなソフト(文字編集,おえかき,通信なんでもかんでも)も取り込んじゃえ,風の某マ○○ロソフトの頭でっかちOSのような子どもが,あるいは大人がふえているのも御時世でしょうか。ついでに,この不景気もとりこんでよ。これじゃもう恐慌だよ。みなはんそいでもメリ-クリスマスどす。(97.12.24)

→いやァ,また一つとしとりましたでェ。いけませんなァ。みなさんおめっとさんどす。
 年明けても相変わらず血なまぐさい事件が続いてますね。最近では,交際相手の父親を交際相手に借金したのを咎められ,刺し殺したとか。乳幼児への虐待も表面にでて,ずいぶんよのなか明るくなりましたよね。昔は暗かった。例えば富士の青木が原で男性の白骨死体発見。調査がすすむにつれて,自殺ならぬ他殺で,しかも交際相手の父親を交際相手に借金したのを咎められ,刺し殺したことが判明,とか,半年前から行方知れずになった男女のアパ-トの床下を保ったら黒いビニ-ルに入った,ミイラ化した乳児らしい遺体がみつかり頭にインカ帝国のそれみたいに穴が開いていたとか。犯罪は,なんとか闇にほうむろうとしてクラ〜イ陰湿なものだったはずですのに。最近はやたら明るい,素早い,そして確実に息の根をとめるのでしょう。「ころしタ〜イ!」「ころしタァ!」の呼吸でしょう。何千年ものながい間日の目をみなかった殺人も,21世紀を目前についに日の目をみたのです。
 イヤァめでたいって?犯人さん,犯人になろうとしている人にお願い。もっと,真面目に,苦労して,良く考えて犯行を犯しましょうでしょう。あまりに単純なのは馬鹿らしい。それに良く考えているうちに止めたくもなりますよ。もともと馬鹿らしいんですから。あまりに明るく速くて,考える暇もないでしょう。やっちゃったらあとは後悔しかのこりませんでしょう。
 景気は相変わらず最低ですね。おかみは,預金者保護ではなく,堂々と銀行保護に乗りだしました。景気の悪い銀行までたすけようってんだから,ハジシラズ!きっと景気が回復するころには,銀行は前よりもっと大蔵省に頭があがらなく,支配されることでしょう。助けるのは国民ひとりひとりであって,企業ではいけません。「お代官さま,おねげえだ。かねもつのえつごやさんより,おらたちにかねくれや。ねんぐはきづいし,としとってもかねはねえ。びょうきになっでもくすりもまんぞくに医者にもらえねでだらどやっていぎてけいうんぢや。」「これりょうみんぜいたくをいうんでない。そのかわりかんきょうをよくして,山の木や森をすくってやったではないか。いまやオジ捨て姨捨ての山はそこらじゅう青々ぢや。ガッハッハッハ,こりゃわるいじょうだんぢっやたか。ガッハッハッハ」
 医療業界も大変,生産調整???,雇用調整のなみがおしよせるのではと危惧しますでしょう。もっと危惧するのは,その不景気を我々一人ひとりがまだ,自分のこととして感じていない,平和ボケでしょう。 ほんとうにほんとうに,トワによいとしでありんすようにでしょう。(98.1.24)

→最近は危機管理と言うことにまた,思いを致すようになりましたです。いま始めようとしているのは,次のようなことなのです。
98.7.2木曜日
  12:05 苫小牧市北西部の樽前山で火山性噴火が起る。突然の事で,事前になんの兆候もなかったが,後で地区の人達に聞くと,放牧している牛が一個所に集まったり,なんか天気の割に暑いと感じたとかの情報を得た。手前のゴルフ場を呑込み麓の集落を溶岩流が襲い,山林火災が発生しました。噴火石,火山性地震で,ゴルフ場と,集落一個が道路寸断となり,負傷者多数が閉じこめられた。近くの白老町にある,ウルトラライトプレ-ンの会の会員が練習中に噴火を目撃,緊急に偵察にいき,情報を消防本部及私に通報してきた。集落の青年もインタネットを通じて苫小牧ネット管理者に通報,管理者から会員に状況をメイルしてきている。私は白老町にいるパイロット仲間の漁民にメイルで連絡し迎えを頼んだ。12時半,診療所を閉めると共に走って浜へでる。「いくよ!」で飛び乗り,漁船は白波をけたてて現場の浜に向かう。「タンカ-の連中に連絡しといたから,いま浜の連中が先生と医薬品をタンカに運んでる。甲板は清掃中であと15分御には,沖にヘリポ-ト付き病院船が出来るべや!」「OK!」赤いドロドロの溶岩を吹き出し,荒れ狂う樽前の山が目前にせまる。浜に上陸して時計をみて12:45 だ。
12:45 浜をバタバタ駆け登り,近くの青年のモトクロスバイクの後ろに立ち乗りする。「ホレ,ヘルかぶれや!」ヘリの駐機している場外まで,火山岩を割けながらの決死のバイク行き。ガン! 「イテェ!」
12:48 へこんだカマボコハンガ-から,R-22を弾きだした。千歳空港にはつながりが悪い事を想定して,千歳のメイル仲間からPHSを使ってフライトプランをファックスしてあるので問題ない。ロ-タに火山岩が当たらないことを願いながら始動する。
12:53 プレフライトチェック完了。シリンダヘッドの温度が上がる1分半の間に全国救急メイルの会員からヒントをもらった,トリア-ジ(病症段階判断)タグやら,救急セットを確認した。「よし,離陸!」離陸後サッポロインフォメ-ションに無線。
「サッポロインフォメ-ション,JA7804。只今樽前上空1000フィ-ト,VFR,フライトプランのオ-プン願います。デパ-チャタイム03:54!」
「JA7804,サッポロインフォメ-ション。了解しました。現在その空域では,消防および情報収集のヘリが20機程度飛行している模様,飛行注意ねがいます。」
「了解しました」
 問題の地区の近くの牧場にも一つ場外があり,そこまで15マイルで,10分だ。オットオ,新聞社のヘリが横切った。危ないので機体-機体間の周波数を第二ポジションにセットしておく。みえた。村のメイル青年が手配して,けが人を場外の近くに並べてまっているのが見える。噴火のせいで乱流が発生しているがなんとか行けそうだ。着陸し,エンジンカット開始。ヘリのドアを開けたのは,正確に13:04 だった。秒針がススで曇って見えた。
 診療所から走り出てから34分で現場の診察を開始する。実際に傷病者は,噴火から20分で発生したらしいから,最初の傷病発生からもだいたい30分位と言うことになる。重傷者はゴ-ルデンタイムを過ぎているから,まず,心肺停止患者を捜すことから始めた。タグを付ける。一人,二人,よし二人!二人目は,大腿内側から出血があり,出血性ショック。機体にもどる。
「白老フライトサ-ビス,こちら7804! こちら場外XXXXで心肺停止2名と消防に通報たのむ。時間ないよ。EMSヘリ,開いてたら向かってもらって!!目印 R-22!」
「7804,白老フライトサ-ビス,了解!」再び患者のところへ戻った!
 奥尻から早数年経ち,この間少しずつ,知人や医師やパイロットなどに話してみるが,理解されませぬ。なにが理解されないか。(アンタがいらないことしなくても)「救急ヘリはある」,というのが,その答えなのです。意味が解ってないとしか思えない。救急ヘリと言わず,ヘリ自体の保有数は,アメリカ,カナダについで世界第3位なのに,問題は,救急車はある。救命救急士もいる。けれど,行けと言われない,と言う次元の問題だ,と言うことなのです。人助けに便利に使えない,という次元の問題なのです。救急車は,それはそれでいいよ。でも彼らには車輪がついている。道がなければ,使えない道具なのです。今の日本,道がなければ使えない道具は人助けに使え,道がなくても使える道具は人助けに使えないのです。その次元の問題なのです。
え,今はそんなことないって?関西の地震から,色んな方法が考えられ,実行されようとしているって?ダメダメ,システムなんて,ただのシステムですよ。人じゃない。ただの道具です。問題は人です。関西だってそうだったじゃない。にもかかわらず,人へのアプロ-チをせず,システムだけ作っても絵に描いたモチ,てなもんで,また同じことがおきる。良い例が,大阪の小学生死亡事故。
 学校の先生が消防に電話したのに誰も出ない。3人いた救急の係の消防士がひとり顔を洗いに行き,ひとりがトイレに行き,一人が事務処理で電話から遠ざかり,アウト,子どもは死んでしまいました,とさ。これがシステムなのです。危機管理,危機意識というのは,一人ひとりの人間の素養だと思います。一人ひとりが通常の安穏とした生活の中に,常に銃で狙われるかもしれない,という危機感を持っているか,いないかなのです。これがないひとは,どんなに仕事が出来ても,医療や救急に携わるべきではない。(あのう言っときますが,その消防士さんたちは,もうはいってませんよ。その人達はすでに軛(くびき)を負っていますから)その人達(危機意識のない人達)にとって, それは,単に仕事であって,自分の時間と厳然とした境界がある。医療や救急は人も自分もない。あるのは,自利=他利の「人助けのおせっかいやろう」なんです。気持ちにアフタファイブなんかないのです。トイレにいく自分は,背負った危機から不安におののかなければならない神経症的オセッカイヤロウなんです。
そう,そして,これは,実は日本国民全員に言えることでもあります。我々は,人の生活までおってしまった,神経症的オセッカイヤロウでなくてはいけません。神経症バンザイ!
 私の参加しているメイルにもこんな記事があった。救急蘇生のやり方を市民に教えた。あとで市民に聞いた。「いざと言うとき使いますか」「いいえ,後でなにかあったらこまるから,使いません」自分の子どもだったら迷わずするでしょうが,他人だと訴えられるのが怖い。訴えませんよ,その人死んじゃったら。
 今日の日経。テレビで大蔵省のおエラいさんが,「一泊3日でG7に出る大蔵大臣なんて日本だけですよ」って言ったら,「不適切発言,国会を馬鹿にするな」と野党が怒って,大蔵大臣にそのおエライさんが怒られたとか。ケケケ!いまの官僚さんに同情する気はもうとうないが,国会中だからと言って世界の一員が1泊3日の方が常識ない。世界>日本に決まっているじゃない。ね。身内以外に冷たい,危機意識のなさ,前から言うように,この島国根性が今に我々自体を滅ぼすことになります。いいかげんに目覚めようよ。私自身も含め,みんなで。ネ。ネ。(98.2.26)

 オリムピックが終わってみて,あの感激はどこへ言ったのでしょうね。パラリンピックが終わってみてあの暖かな感動はどこへ言ったのでしょうね。彼らの頑張りとは裏腹に普通の我々は不況のどん底です。我が零細クリニックも,全員をパ-トに切り替える以外ありませんでした。特に拓銀不況は深刻で,患者は高熱を押して仕事,医者は暇を持て余し。一番の稼ぎどきに8月位の患者しかきません。こまったなァ。
全て机の上の計算だけで,国民はチェスの駒ときめこみ,倒れてもこわれないプラスチックくらいに思い込んでいる,政治家や官僚の責任は心底大きいものがありますね。自殺したなかよし社長さんたち,お気の毒です。プラスチックも血が通っているのです。風が吹けば桶やも潰れるってくらいのもんです。
 風と言えばアメリカでは,例のエルニニヨのせいで,突風,猛風吹き荒れ,自然災害がもう無茶苦茶。なのに,アフガニスタンや中国の震災と同様なぜか,たいしたニュ-スソ-スにもなっていないのは不思議や不思議ですね。
不況だ不況だァとうつむいている我々がいるかと思えば,とうちゃァン,家が潰れたァとうなだれている中国やアフガニスタンの人々,家が流されたァと泣いているアメリカンなど,みいンナうなだれている。「みあァげてェごらんン〜,よるのほしを〜」,「真っ赤にもおえるゥ!」「手のひらに太陽をかざしてみればァ,真っ赤アに流れるゥぼくのチィ,シィ,オオ!」イエェイ!!
 少年犯罪。これもすごい,なんでも刺しちゃう。テレビみてて,留守テルに青少年のなま声を吹き込ませる,て言うのを聞いていたら,泣けてくる。「はっきりいってェ,人を殺すのがそれほど悪いとは思えません......」もちろん観念的発言でしょう。以前は露悪的と言う言葉が流行ったこともある。真の思いを逆の言葉で伝える手法。誤解を乗り越える勇気のある人には効果的だった。
けど,震撼とするのは,その声の特徴です。変声期直後の中肉中背。気負いもなく憂えもなく。淡々と。多少,威力的なのが唯一のすくい。つまり,露悪的でもなく,特徴的でもなく,ごく普通の会話調なんですよね。悲しい。泣けてくる。
 それでもね,テレビの「...サスペンス」なんか,相変わらず,人殺しは毒系か刺し系,やってるね。事件が解決すると,なみだながらになぜ相手を刺したのか,滔々と独白し,美しい顔や足をみていると,「フンフン,オジサン許したげようね」とか思っている自分も情けない。
けれど,そんなに悔恨の涙をながせる美しい女性が,刺すときは,言葉巧みに相手を誘い,顔色をかえず,手袋をし,ナイフの束をシッカリ固定しながら,体重をかけてあいてにぶつかっていくわけですよね。うまくささってから,それから突然顔をしかめ,呼吸速迫し,人間らしいところもみせるが,うまくささるまでの冷徹さっていったら,まるで,女ゴルゴサ-ティ-ンじゃないすか。そんなとき,コマ-シャルでトイレに立って,ちょっとしずくって失敗する私なのです。後の方のカレンな仕草が本当なのか,刺す時の冷徹さが本当なのか,女性が美しいぶんだけ本気でオシッコしながらなやんじゃう。
 けど,あれじゃ,殺人教育ビデオだよね。エッチビデオ見せて,セックスの教育できますよね。で,あれみて,人殺し教育もできます。だから,みなさん,ナイフをみたら逃げましょう。「キミネェ」とか,「ナニヨ」とかしないの。あんただって,自分が憶病者だと分っていて,相手の気をひこうとしてカッコよくナイフだしたのに,あいてが,オモイドオリニ,「アレ-」とか「キャ-」といわず,動じもせず,逆にコケにされたら。筋書き狂うと,コマッテシマッテ,ドウデモヨクナッテ,エイ!ッて。ね。エイ!ッておもわず。ね。
これも私の持論,つまり「希薄なる危機感」なんです。動物だってオンナジよ。みなさん。熊(だとおもいこんでいるタヌキも含みます)に出会ったら,一目散に逃げましょう!決して,寝たりしないの。ヨッテクルヨ,なめちゃうよ,たべちゃうヨォ!
刺すやつを再教育したければ,刺されるやつも教育しよう。かたっぽだけやるのは,巷のイジメと同じ道理ジャン。
 とは言え,確実に温かくなってきました,今日この頃。自然に救われるのもよいかもね。
寒風にうなだれし,しおれし柳の芽吹く春かな。(オオ,名作ジャア!)
ああしんど。久々広島のお好み焼きくいたいのォ!(98.3.25)



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