Excuse me! This page is always Underconstruction!
→ホ-ムペ-ジの意味がわからない，という問いあわせがありました。同業者の方から4人も聞かれました。ヘリで患者を診察する。と答えると，ア-それならもうある，というんです。イヤ-知っているかぎりでは存在しません。ある，と言うのはいわゆるEMSだと思います。Emergency Medical Serviceの訳です。Resque隊ですね。スイス発祥の山岳救助隊，ドイツでさかんな，医師の乗った大型救急ヘリの活躍。日本では，二次救急ヘリと言います。フィクションでも，ビデオ「ER」で消防隊とヘリによるメディカルチ-ムの活躍をとりあげています。そう，これらは，みなヘリが救急車なんです。さっそうと，手早く処置する医師達。カッコイイ。
私のは，あくまで，ヘリは車の代わり。そういえば，往診として使っている先生は何人かいらっしゃるようです。わたしは，往診では使いません。患者さんも払えません。地理的にも必要ありません。ではなにをしているか。普段は有事にそなえて飛ぶ訓練だけをしています。お金持のように，ドライブ風にフラフラ飛び回る金はありません。そうそう，企業としては，「防災隊」というのがあります。中部地方，三重，大分など各地にあって，普段はやはり訓練しています。きっと，今度の鹿児島の大雨でも活躍したことでしょう。それに近いかも。その個人版。
キ-ポイントは2つです。ヘリ（あるいは道具）をどう使うか，それと，ボランティア仕方（個人か組織か）と言う点です。関西の震災では，役所の初動の遅れが指摘されました。指示系統の弱点が，自衛隊への出動要請を遅らせたという。本当？まず，活躍したのは，個人的ボランティアだったとか。まず，行き，見て知って，自分のできることをしたのです。すごいですね。これです。ところがその後すぐ，ボランティアも組織化されました。ヘリの方でも，京都にボランティアの飛行機による防災隊があるようですね。会員化されているようです。イヤ-日本ですね。システムはすぐできる。大きな組織とその歯車。安心。あんたが安心してド-するの。でも，その結果，ロシアタンカ-の事故の時は，大活躍されたようです。しかし，批判もあったようですよ。組織は，量と動きで庶民を圧倒しますからね。私は思います。どちらもいります。個人で動くものも，組織も。また同じような災害があれば，関西の時より遥かに組織の対応も早くなるでしょう。しかし，組織は，カタチです。カクレンジャ-のようなもの。うごくには，指示が必要です。
関西でも最初に動いたのは，地域の個人，隣人です。カタチで，指示系統が整備されても，指示をする人が問題です。これも個人です。人間，そんな大変な立場に置かれたら，お役人でなくてもかならず保身を考えます。結局，関西で初動の遅れは，システムの問題より個人の問題だったのでは。「責任はおれがとる。ヤレ！」，これが言えないのが日本人。ならば，その立場の役人も日本人。責めるやつも日本人。「チョッド，役人をせめてるあんだ，あんだにできるケ？」同じ歯車日本人なら，それでせめたらかわいそうだよネ。だって，もともと「赤信号皆でわたれば怖くない」のが日本人ですからね。
初動で必要なのは，個人が自身の責任でやれることをやることでしょう。この気持ちは，実際その場にいれば，だれもがもつ。関西でもとなり同志で助け合った。それを，聞き付けて駆け付けた個人が手伝った。それプラス，その気持ちを「ふだんからもっておく」とか，「いつでも，れんしゅうしておく」とかがもっともっと有事の際に大切なことだと思うのです。私はヘリですが，モトクロスやるひとは，バイクでもよい。暴走族の方々だって，関西では大変活躍したようですね。普段やっていること，得意なこと。あなたもそれを練習するでしょう。練習するときに，チョット考える。なにか起こったとき，これで，何かできないか？と言う，疑問？アイデア？ちょっと考えておく。そして，そして，何か起こって，自分がひとまず無事だったら，自分のできることで人を助ける。ボランティアは，誤解されてもいいから私流に表現すれば，「人助けのパフォ-マンス」です。自分の力が人助けになれば，遠慮することはないのだと思います。遠慮したり，「それは無理でしょう-」と言う人に「ゴモットモ」とうなづいてはいけません。人間，何かできるはずですもんね。
それで，私の場合はヘリです。それに職業は医者ですから，まず，現場に行き，どう言う医療が必要かを判断する（トリア-ジと言います。いまの2次救急ヘリの概念に欠けてしまっている！）それを無線で組織に伝えれば，医師，救急の動きに無駄がすくなくなります。100人が倒れていたとして，1人の骨折を医師1，看護婦1，ヘリ1，操縦士1，メカ1，救急士2が運び，その間，重症の内蔵破裂以下99名が現場に残される，といった矛盾が少しでもへれば良い，と思うのです。助かるはずの人がたすからないのは，いけません。そうそう，そういえば，去年の新聞の取材では，記者の人が，運輸省に問いあわせ，そういう，飛び方は可能か，と聞いていました。役所がそれにウンと言うわけ無いじゃないですか。私が役人でもいいませんよ。組織の一員です。マニュアルにないことは言えません。
いかにも日本的ですね。実際に出来るかどうかを心配してやらないほうに落ち着くなんてスゴイ！そういうことじゃなくて，もし，北海道大震災が起こったら，気が付いたらなにをしているかです。私はどうでしょう。気が付いたら飛んでいるかも知れない。はたまたやっぱり，自分のライセンスがおしくて，ヘリはよして歩いていくかもしれない。それは，その時の判断でしょう。でもでも，日頃訓練していなければ，2つの方法を選択することすらできないでしょう？で，あなたが出来ることは？あなたの人助けのパフォ-マンスは？2つのキ-ポイントと，私自身のできること，だからと言ってそのプレッシャ-におびえて，出来なかった場合の恥ばかり考えないこと。それに，「あなたがそう言うとき出来ることは？」という問い掛けが，私のホ-ムペ-ジの意味です。(97.7.14)
灰原健次郎さんバンザイ！
→ 灰原健次郎さんと言う作家の人が（スイマセン推理小説しか読まないもので，よんだことありません。これから読みます）出版社から版権を引き上げたそうです。スゴイエライ！
アタシはよく，知らないけど，もしかして，版権を引き上げて抗議するッテのは，タレントがテレビ局に「おれの顔を写すな！」と言うのと同じくらい大変なことでは？抗議するのは何故って言うと，「強いものが弱いものを脅かすのはよくない..」からだとか。その意味はよくわかりませんが，その出版社が，神戸の事件の犯人の子供の名前やら顔やら発表したことへの抗議だそうです。まったく。最近は元出版社やら出版者やら，やたら目に付く。
そう，まず殺された同業者の御家族や，その前に殺された子供の御家族には大変お悔やみをいいます。次ぎに，その殺した子供の御家族にお悔やみをいいます。殺した子供にもお悔やみをいいます。
では，本題ですが，ネエ，みなさんは，なぜ，この子が異常だと思わないのですか？私は，精神保険医（昔鑑定医と言った）の一人としてまず世に問いたい。異常行動なら精神病かも知れない。オ-ムの時と同じやり方じゃないですか。アサハラショ-コが裁判で，オカシナコトヲ言う，ってみんな怒ったり，裁判官は，法廷侮辱罪だ！と言って，退廷させたり。きがふれたひとを自分で呼んどいて，変なことを言うって退廷させたりする方がおかしいと思うのです。そうオモイマセン？
ビョ-キの人は，おかしな事を言うのが「正常」です。
マ-あれは，あまりに，人迷惑で無茶苦茶だったので，悪魔狩りでもなんでも宜しいかも知れないが，こんどは，そうは行かない。まず，個人的というか，もともと，社会的にとりあげる問題かどうかも問題だからです。精神異常者が，殺人を起こしたとしたら，フツ-その保護者や当事者，警察，地方自治体，保険医だけの世界だからです。そんな，筋論より，本当に，この犯罪の成因とか，真面目に知りたいなら，みなさん，なぜ，まず，少年が心を開きやすい環境で，おちついてそのことを問いませんか？仕事で，あの「取調室」に入ったことが何度かありますが，あんなところで，1ケ月も耐えられる人がいるとは思えません。そうやって，言質をとったところで，そんなことしなくて，最初から送ったところで，送るのは「カテ-サイバンショ」ドマリ。ネエ，なぜ，あたかも，殺人を犯した少年が，責任をとれる大人と同じ扱いをされていますか。いましか，オリの外でおおやけにイジメられないからですか？この状態って，集団リンチとどこがちがうのですか？
事実：ある少年が，付合っていた少年を殺し，首をきって，自分の学校（？）の校門に，獄門首にした。 私の憶測： 血がピュ-と飛んだあとがないようだ。心臓がとまってから，スパっと切れるものじゃなく，油ベトベトのものをカナノコで切断している。時間にして，首を締めて，処理するまで10分ではすまない。当然，自分の行為を検証する時間があるのに，行動を完遂している異常さ。
社会の反応：容疑者の少年を自分の行為に責任のとれる人間と断定して，捜査も終わらないうちに，その顔を世間さらし，この家族を破壊し，国会でも取り上げて，少年法を見直せとか，教育法の改正やら，ビデオでホラ-を取り締まれとか，バカみたい。
この子供がやったこともスゴイことなら，そんな社会もスゴイですよ。人殺しの器具を社会が認め，色んな種類の殺人や人間があって，なにがおこっても不思議でないアメリカの様な国ならともかく，ここは，日本ですよ。もっと，我々が誇りと自信を持ちましょう。ねえ，灰原さん！（と，叫ぶ）少年法がナンタラ言う前に，人権ってどこいったの？だいいち，出版社もいつもこんなとき，ナンタラの一つ忘れ（覚え？）のように，言論の自由を盾につっぱるけど，人権の自由＜言論の自由ってのが解せないヨネ。義務のない自由なんてあるわけ無いじゃない。罰せられる心配の無い大人が寄ってたかって人が，オリの中の子供をつかまえて，ゲンロンノジユ-だよ，キ，ミ。なんて，陰湿なイジメとどこちがうの？
繰り返したい。この子供の行動は異常です。まず，安静と鑑定。行為の過程を時間をかけて検証し理解したのち，社会の為だと思ったら公表すべきだよ！なぜこうも急ぐの。人権て言えば ，痛いのこらえて，血をたらしながら一生懸命バイクでうちに帰った人とか，40代の170cm位の神戸の男性たちの人権はどうなの？イヤ-，私がもし須磨区にいたら，医師，40代，身長165，×（バツ）2，ヨ-キ-2匹とインコ1羽と暮らしている茶髪の孤独な男，まず最初にチクられて，警察で取り調べられてますよ。オ-コワ。警察でなくても，テレビに人身御供にされていたかも。神戸では，デパ-ト火災とか，震災とかいろんなことが，この数年のうちにあったのです。こんな異常な時間のなかで，この殺人犯の少年の気持ちを一番判ろうとしているのは，被害者の御家族なのでは？ネエ。みんな少し落ち着くべきです。みなさん，くれぐれもマ○○ミにあやつられないようにしましょう。つぎのタ-ゲットはアナタかもしれないのです。(97.7.17)
ヘリコプタ-のキビシ-トレ-ニング！
→ヘリの事を書きましょう。私のヘリは，ポンコツのロビンソンＲ-22。あと，のこり200時間弱しか飛べません。車で言うと，10年目の車検，みたいな感じですか。雨がふると，なんかロ-デンするし，スキッド（足）は目一杯ひらいていたし。それでも，見た目より性能がよく，一番安くて一番はやいのです。たかだか136馬力でも，機体が軽いので，ジェットエンジンのヘリにもそんなにひけはとらない。ただし，風にながされるタコのように飛びますが。もっか，困っているのは訓練。「有事の際にガンバル！」とかカッコいいこと言って，いざ出陣するテクがなければ笑い者。ところが，キョ-カンなるものが近くにいないのです。だいたいそう言われる人は，自衛隊や，航空大学校の出身者で大きな航空機の会社のおかかえ。私のような貧乏金持ち（アパ-トにすんで，スカＧのる若者と同類。借家にすんで，ヘリに乗る）は，年間の維持費（約400万！）を少しでも減らすため，会社を変えたりすると，キョ-カンがオマケでついてこないのです。ヘリの訓練も，素人の人が思うほど大変ではなく，大抵の訓練項目は，自分でスケジュ-ルを作り安全に出来ますが，問題はオ-トロ（と言ってもスシではない。あれは脂ぎって好きになれない。）の訓練なのです。これは，空中でエンジンが止まったときの，滑空訓練で，一人でやるには，テクより度胸がいる。免許はあるわけで，従って，試験科目にもあって，一度はやっているが，学生は一人ですることはない。私の場合，免許取ってから，ヘリを買うまでの間の5年間は，ハワイで年一回かためて8時間くらい練習するくらいでしたから，なれるところまでいかなかった。だから大変。
そして，緊急事態なんて言うものは，ひとが緊急のときなんかに，不思議とおこるものですからね。ミイラとりがミイラにならないためには，オ-トロが出来なくてはいけない訳です。
パタパタパタ.....。800フィ-ト（500メ-トル）70ノット（125Ｋｍ/時）で，狙いをさだめる（ホントは，いきなりエンジンがとまってシ-ンとする。とまる直前にあたまが，クルっと左をむくんですが）それから，「オ-トロォ！」と叫んで，ひだりのステックをさげる。右のスティックをヘリの頭が下がらないように手前にひく。エンジンがロ-タと離れる。これで，マズマズ，たけトンボ状態になるのです。速度をみる。大抵，抵抗で遅くなるから，遅くならないよう，右のスティックを前に押したりする。したから風をうけるので，ロ-タが速くなる。ほっとくと，ビュンと，ロ-タの羽がとんでいってしまうから，左のステッィクで，少しカウンタかける。オ-もう200フィ-ト（60メ-トル）。エンジンガバナオン！ ウワンウワンウワン... いよいよ地面が迫って，丁度100フィ-ト（33Ｍ）でタイミングを測り始める。地面が近いのに時速100ｋm(60マイル）は，少々きついのですが，減速できない。ゼロ..ワン..ツ..フレア！やっと50フィ-ト（18ｍ）で減速，機首をあげ，急ブレ-キ！ノ-ズがグ-とあがり，スピ-ドが落ちると同時に，ロ-タの回転が急にあがり，イエロ-ゾ-ンへ。右スティックを戻し，機体を水平に戻しながら左スティックをあげると，エンジン回転がウィ-ンと言いながら上がって，機首が急に右に回ろうとするのをペダルで抑えながらロ-タの回転針とマッチして，終わり。この最後がなかなかスリルがある。2-3度やりましたが，非常にコワイ！！ コワイというのも，単にスリルだけでなく，エンジンもロ-タの回転もレッドゾ-ンに一度近づくから，貧乏人としては，自分の身よりお金が心配になるわけです。本当にエンジンがとまったらそんなこといってられないのは，わかっているが，つい，グリ-ンゾ-ンだけで，練習していると，イザと言うとき，癖が出て助からない。
ネ，とてもとてもスリル満点なのです。命もお金もなくならないよい方法しっている同業飛行家のかた，是非おしえてください。(97.8.13)
医療費改正クソ喰らえナノダ！
→そう言えば，1999年が世紀末だとかのアストラダムスの話，どうなったのでしょう？あと2年しかない。心配です。
→その一。天災系の話題から
関西の大地震，奥尻の大地震，民間研究家の意見も含めて，色んな予知法があるというのに全部の可能性を国民に問うこともせず，地震予知の公的機関が突然「地震の予知は不可能」宣言。なんのこっちゃ！
→その二。人災系の話題から
北海道島では去年，豊浜のトンネル事故に続いて，島牧村のトンネルが崩落。こんどは，人が死ななかったが，豊浜の崩落で，遺族と折り合いが付かないうちの事故。こちらも「予知不可能でした」とは北海道開発庁のコメント。あの悲惨な事故の後の調査で「あぶないトンネル」に指定されたはずなのにそれはないだろう，と思っちゃう。予知不可能と言えば，裁判に有利なんですかね。不可能宣言の早い事。被害者の確認される前とは。「不可能！」と逃げるまえに，まず，そんなトンネルを作った者として「ゴメン」と言うのが先でしょう。原発事故はその正反対。ナトリウムもれから，重なる度重なる色んな嘘と事故のたんびにゴメンなさいと言い，言った先からまた繰り返す。こちらは，ゴメンなさいと言えば責任は済む？この2つの人災の様子から，三段論法をもちだせば，関東大震災が起こったら，「予知不可能でした。ゴメンなさい」と両方のコメントで逃れるつもりだと思われますノデス。
→その三。軍事系の話題から
沖縄の普天間基地。有事が迫ったので，いかにも返還にみせかけて，本州3ケ所に機動部隊を展開し，小樽港に軍艦が来る。言い訳が「友好訪問」。戦勝国の軍艦が敗戦国に友好訪問する？なんのこっちゃ。朝鮮動乱の時とちがって，海上でも日本軍が米軍の後方支援を行うように，公海の範囲を変えたり，安保のお約束を拡大解釈したり。しまいには，米軍の基地問題に，地元自治体は口出しナラネエと法改正で来た。
要は，ある国からの核攻撃にそなえる陣形なんでしょうね。9月にはいって，防災の日と称して，国民に昔のバケツリレ-なんかさせたりして，口裏は「地震災害にそなえる」だけどあやしい？
野党のない政治，列強による，中国のダム建受注のとりあい，税を2％増やし，老人の医療費を削り，金銭備蓄を急ぐ。なんだか第2次大戦前夜のような慌ただしさではないですか。あのときも，国民はマスコミに，日本の産業は上向いていると騙されたが，株価は下がりっぱなし。
→その四。人殺し系の話題から
ちまたには，なんたら殺人事件が大流行り。マンガだけにしとこうよ。一昔前なら，「本日○○市の国道沿いの民家で，拳銃を持った男が押し入り，一家全員を射殺して逃走。以前行方がつかめておらず，・・・・」見たいな感じで終わっていたのが，いまやマスコミが，警察に変わって，実況中継とセンセ-と言われる一の当て推量やアナウンサ（ディレクタかァ）の憶測で事件を追いかける。近所の主婦に聞きまくる。近所の主婦は喋りまくる。スゲ-！！
統計では少年による殺人事件はむしろ減っているトカ。殺人事件が著しく増えたのではなく，隣国の危機や，軍事的有事の影を隠すのが目的に思えてしまいます。
→その五。政府騒動系の話題について
医療費についても，医師会がなぜキチンともの申さず，薬付け批判を甘んじているのか判りません。はばかりながらこの私，医者になって20年，薬付けや高い薬を出して儲けてやろうと思ったことはごザイヤセン。大多数（7割5分）の医師も同じでしょう。大学で，自分の尊敬する先生に教わった薬とか，自分の経験から，この薬なら副作用が少ないと思ったものが，たまたま高い薬であることはあります。それを一把一からげに安い薬に変える時の医師の不安。判る？それに，高い薬かなりのものはは，良く利く薬であるのも事実ですよ。それだけ金かかってるからね。すくなくとも，300万のクラウンの値段と600万のクランの値段見たいな，クラウンはクラウン，もとは同じという考え方は通用しない。また，それ一種類しかない薬も比較的高いけど，それは，安いものに変えられない。これ知ってた？どの薬も安いのから高いのまで揃っているわけでも，よりどりみどりから，テキト-に選べる分けじゃありません。それに，やすいものにかえることは出来ても，安物買いの銭失いになる可能性もあるんだよ。この場合銭失いは，アンタ，患者さんですからね。もともと薬は，その効能と臨床の体験から選ぶのが患者さんに取っても，医師の精神衛生にとっても良いわけで，それをなんでも安い事を念頭に置いて治療にあたる，てことが，どう言うことかわかります？いい加減にしろ，て言いたい。「医は算術」をおしつけているのは，役人とマスコミじゃないですか。
かたや老人は，薬剤負担金とやらを払わされる。これも医師としてはっきり言いますが，70才位の老人で，糖尿病，高血圧，心臓病など，3つ位の慢性病を抱えると，薬付けにしているのではなく，薬は，5種類以下にはなりにくい。無理に減らせば，一挙にバランス崩してカンオケ，なんてことも実際ありますよ。それに，老人自体が，薬を出してものまず節約。2週間分を1ケ月にしてのんでいる。みなさん，節約にはなれていますからね。これでは，薬は利きようがない。慢性疾患の薬剤は，基本的に血中濃度が大事。カゼ薬みたいに，一発のんで，後は気力，と言うわけに行かないのです。一生懸命働いて，子供そだててきたあげくに，「薬付けにされるよ」とまわりにささやかれて，医者も信頼できず，薬さえのめずに節約，なんて，ヒド-イ！
なに，医者が薬で儲けてるからだって？なにいってんの。知ってて言ってる？例えば，ウチは，患者一日20-30人。月360万の収入から260万が人件費，経費で消えます。残った100万のうち，40万が税金系で消えるんです。実質60万のうち40万がヘリ系で消え，46才にして生活費月20万。われながらエライ。ちなみに，薬での収入は，360万のうち一割。小売り業で，自分のマ-ジン一割は当たり前。むしろ少ない。医療費に占める薬剤費の比率が外国の倍なんていわれて，医師会はマタマタだまっているけど，技術料は外国に比較にならないくらい低いんだよ。当然薬剤の比率が高いわけで，マスコミは決してこのことを書かないから不公平。我々も資本主義，自由競争のもとで，商売しているサ-ビス業なんですよ。売っているのが医療だから，と言って，ガマンシロって言うの。だったら，技術料をあげてよ！
この9月からの患者の受診数減少は約2割と言われている。減に今年4月から，改正があるように言ってきた（実際は9月なのに）情報操作のおかげで，すでに患者散，得に被保険者本人の受診数が減ったため，2割の減は確実と思います。ウチでいうと，360ｘ0.8=288万でしょう。薬剤の購入費が1割へったとして，経費が260 ｘ0.9=234万で残りが54万。しかも税金系はあまりかわらない。なぜなら職員の厚生保険などがあるからです。つまり，支出を減らすには，職員を減らすしかない。ネエあなた！ たった半年でバタバタ決まった勝手な法律のためにクビきられたらどうします？怒りません？やる気無くしません？うちは20代前半の我が子のようなかわいいネェちゃんばっかり。わたしにはそんなこと出来ません。減給もできません。つまりは，技術料が今の倍にならなければ，職員も私も暮らしていけないのです。ヘリを売る覚悟もしています。
もともと高コスト業界ですから，正直に医者やっている御同業なら，月100万の利潤（税込み）がやっとのはず。支出側を後回しにして，まず，収入減から入る法改正なんて，「医は仁術」のモット-だけで生きてきたような正直医者に死ね！ 長生きして，成人病を持ったトシヨリは，薬のむな！といっているようなものではないですか。今の法改正は，金持ち医者の収入だけでなく，貧乏人（老人と貧乏医者）の収入もへるンですよ。
ついでに，腹立ちまぎれにつけくわえれば，以上の話題すべてテレビが国民に知らしている事を忘れないように。これは，国営放送ですよ。どのチャンネルも同じですもの。しかも，こっちの意志には関係なく「ピ，ピ」と言って号外を送れるんです。「ピッピ，ただいま，○○○国政府が，我が国に宣戦布告を行いました。」なんてことになったらどうします。そうでなくても，すでに全ての物事に，あてずっぽうや先走り，人権無視や事実隠し，焦りなどと言ったことがまかり通って，情報操作の手法が完成している。国民は疑問をもたない。このことは，前の首刈り少年の話しでもしました。こんどの省庁再編でも，総務省や公安の政府での位置が気になります。ウ-ンこりゃア，アスちゃんの予言通りじゃないですかァ？（97.9.3）