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やっぱり,ここに行き着くぞ。「井の中蛙症候群99」
→ことしも色々事件だとか,事故だとかマ-,無茶苦茶に情報がながれた。戦争現場の人の顔,子供の顔,災害現場の人々,子どもが親を殺し,親が子供を殺し,それが,脚色を加えたフィクション風にながされ,どこからどこまでが真実で,どこがヤラセかわからない。国のエゴ,政治家のエゴ,それに,大衆のエゴまで。全てが出尽した1999年でした。そんな世相に,自分がどう関わってきたのかもあまりハッキリしませんね。ただ,巻き込まれていることだけは確か。いまどき,他人事なんてナァ,マアないね。
特にマスコミのなんでも下ネタ,芸能ネタに変えちまう厚顔無恥には,あきれ返る。雅子さんが妊娠しようとしまいと,憲法下で象徴である限り,専門グラビア雑誌位にとどめるべきだよ。一人の女性が妊娠したかどうか,英国の絵新聞ジャあるめえし,ガタガタさわぐんじゃないよ。というより,例え妊娠していても,しなくても,一人の高齢(ヒツレイ!)出産するかもしれない女性の気持ち,例え妊娠しても,生まれるまでの間の不安,国民の半分の人間がメチャ十分わかっているはずだろ?なんであんなかわいそうな事するんだよ。ましてや,皇室の跡継ぎを生むか生まないかの問題がからんでるとすりゃ,本人にとってなおさらだ。医者として許せない報道だよありゃ。
友達?の子供を殺した,坊さんの奥さんのことだって,そうだ。そりゃ,殺人しかも子供を殺した殺人は許せない。けれど,なんで,あそこまで,責める。自首をすすめたダンナの,仏の使いとしての気持ちを察してやれや。殺人かあさんの子供の人権はどこへ行ったんだ。この子達にどういう未来があるってんだ。もう,この女性は十分にバツを受けてるじゃねえか。これが,国民的リンチでなくて一体なんなんだよ。心の問題は,我々専門家ヅラした人間にもケ-スバイケ-スでわからネエ。なのに,殺した動悸と称して,どっかのバカな心理学者が本よんでそのままクッチャベッタような,強迫観念論を本人の言葉のように,全国ネットで流すか?言うやつも言うやつだが,聞くやつはもっと悪いヤネ。何考えてんだか,私にはわかりません。
神奈川県警の不祥事もつぎからつぎからイモずる式だ。あの,元本部長の最初の会見の時の顔の意味がわかったねェ。広島時代からの私の持論の一つに,サツカンは,国家的暴力団だ,というのがあった。今,マスコミによって,ほんとにサツカンは国家暴力団にされた。エ,私がうれしいかって?冗談ジャねえよ。
マスコミは,昔から医者はなんでもかんでも悪者扱い。今の保険組合と厚生省をあいてにまわしてのやりとりだって,医者のもうけ主義だという基調で書かれてる。だけど,あんたの回りの医者を見渡してみたかい?真面目にやってる医者がそんなに金持ちに見えるかってンダ。8割りがたの医者は,けっこう真面目に医療ととりくんでる。そしてもうからない。ハッキリいって,技術料がもっと上がんないと苦しいノダ。なのに,医者全体が金持ちだと,国民的固定観念を作ったのもマスコミなら,サツカンは,国家的暴力団だってのも,今のマスコミが固定観念を作ろうってんなら,私も持論を吐く元気がなくなるってもんジャねえか。おそらく,交番とか,パトカ-に乗っているマッポやデカさんの7割りガタは,おれたち悪役の医者同様,真面目に我々の安全を考えてるだろうからだ。
「インフルエンザワクチン何処へいった騒ぎ」。騒ぐマスコミも,製造会社もヘン。確かに,ウチでも11月に3人インフルエンザにかかったこともあり,11月ソウソウには注文しといたのに,その月の終りにはもうないと言う。全国,そんなに流行ったはなしはまだ聞かず,散発的に患者が出る程度。インフルエンザは350万本作ったと言うから,何処かが沢山発注して持っていて知らぬ存ぜぬ。去年も2月になってから,沢山のワクチンが放出されたらしい。業者は,注文に伴う発注票とか,納品書とか請求書の類いをキチンととる。なのに知らぬ存ぜぬ。マスコミは,あいも変わらず,インフルエンザワクチンどこへ行ったのコピ-を続けている。役所では,知ってか知らずか,どこにあるかを各病院に聞き回ってリスト作りに奔走中。
この問題,もともと厚生省が,集団接種をしてたのに,世論におされてやめた結果,大騒ぎになってる訳だから,厚生省主導で,「配給」管理すべきことだ。ワクチンは,確かに副作用がある。かかっても脳炎脳症で死ぬ。ワクチンの副作用でも脳炎脳症は起る。けれど,社会集団で考えた場合,その効果ははっきりしている。それが,「疫学」とか「免疫する」とかの本当の意味だ。ウチでは,接種前に必ずこのことに触れて了解をとる。社会人として,その選択を受ける側がするのは当然のことだ。タイタニックで,不幸な人は必ず乗りあわせる,だからと言って,救う手立てを捨てるのは,オカミのすることではないからだ。さらに,受ける側も,科学の利益を享受するかぎり,その限界にも理解をする態度が必要だ。ここにも沢山エゴがある。
聞くところによると(これは聞いた話で,確かめてはいないよ),大きい病院では,患者から,2回分の値段を最初にとってやっているそうだ。確かにそりゃわかるが,小さいびん1本に1CC入っているわけだから,0才が0.1CC,1-5が0.2CC,6-12才0.3CC,それ以上が0.5CCでしょ。おとなだったら1本で2人しかできないが,一番必要な5才までだと5人以上できる。一本の値段がだいたい2000円くらいなのに,2本(つまり2回分)で8000円以上とるなんてのは,どうみてもへんじゃないか。ウチは,年齢で保険点数から換算した手技料とかいれて細かくやっている。そしたらこんどは逆に,「安いけど,効く?」なんて効かれる始末ディ。バッカヤロォ。
ワクチンは,たった一年しか使えないし,作るのに半年かかる。コストがかかるから,もうけが少ないのはわかる。病院側も副作用がでれば,対応しなくてはいけないし,リスクがある。けれど,社会全体の人命に係ることだから,業界全体にある程度のボランティア意識があってもよい。もっと,皆で情報を公開して,安い値段で,安定してうけられるようにすることは簡単にできるはずだ。マスコミも,どうせ騒ぐなら,そういう方向に騒げよ。ただ,国民的不安を扇動して,他人事みたいに扱うのはいいかげんにしてほしいものだ。
さて,毎度の論調でござい。通り一片に流される日本人。少数意見を無視する日本人。体質がかわらない,と言うのは,御存じ某NTTの体質とか,今渦中の,戦後つくった安っぽい手抜きコンクリ-トトンネルが全部ダメになっているJRの体質とか,なんでもフィクション風ノンフィクションが好きな,オタク的マスコミの体質や,政治家の体質とかもさることながら,よのなかの不幸を自分ごとに考えられない有事によわい国民そのものの体質としか言いようがないジャないか。
普通の日本人の体質ってなんだろう。私は,身をもって良くわかっている気がする。私自身は,こんなホ-ムペ-ジとやらの便利な場が出きるまでは,変わり者とか,「少数民族」とかいわれ,(少数民族の人達ゴメンネ),無視されるか,村八部的扱いになれて来た。どう言う事って聞く?うちわの事で悪いが,2つ例をあげてみよう。
例の1 うちのオヤジが,脳波のα波,β波,γ波の周波数成分を補完理論(上野ら)を利用してエネルギ-量に変換し,カラ-写真にして,脳の活動をイメ-ジ化した最初の人間だ。私もソフト作りに智恵かしたから,良く知っている。けれど,自分とこの私設研究所でやった研究だから論文はあるものの,いつのまにか某国立大学の仕事ということにされている。
例の2 はなしは小さいが,私の「dr.helicopter」というハンドルネ-ム。ヘリパイロットと,胃カメラが得意なので,胃のバイ菌のヘリコバクタからもじったもの。こんなことは,所属する医師会の人達なら口演したからだれか覚えているだろう。厚生省は,救急ヘリの名前に,ドクタ-ヘリという名前をつけた。インタネットで,私がホ-ムペ-ジを作って,ずいぶん先に,自分のハンドル名を公開しなかったら,いまごろ何を言われていたか。その厚生省の役人と同じメ-ルリストに属していて,私がdr.heliのハンドルを使ってもだれもなにもいわないのがとても面白い。このメ-ルという奴,意思などないはずなのに,相手が,無視しているかどうか,なんとなく伝わってくると思わない?自意識過剰だっていやァことは済むが,実際,コレ読んでるアナタ,本当にそう?
だから,よい時代になった。オヤジもおれも,根っからの医者だと信じているから,患者のためとかなるんなら,別にそんなことはいい,けど,一言,どんな事でも,「立場」とか法律的とかの「解釈」で押しきる前に,なんらかのexcuseがあったら,人間はマジ頭に来ることなど,ほとんどないと思っている。
マ,個人的なことでまとめてしまったが,世の中,だれも「親切」や「おだやか」な「人情」ある生活に飢えつつも,高嶺の花ととりあえず望まなくなり,とにかく,情報操作の大波にサ-フィン気分で乗っかってあぐらをかき,人を排斥することで,自分の存在を確かめてホっとため息するような,自己中心的にな大衆感情を形成してしまっている。
かつての労働運動や,学生運動を良かったなどと持ち上げるつもりはない。どっかの同郷人の歌手も「○○ちゃん人形」になる前は,そういう歌を歌って我々の世代の一種のリ-ダだった。とは言え,どこかであのころの「人も自分も考える余裕」を再びこころにみいださそうと努力しないかぎり,年号だけが21世紀にかわっても,「世界のきらわれもの日本」の姿はかわらないと思う。ましてや世界のリ-ダなんて。来年は,本気で「井の中カワズ症候群」を卒業しようよ。(99.12.16)
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ミレニアムのはじめは,健康不安でありました,の巻。トホホ
→今回は、自分の事を書くから、ご容赦願いたい。
いやあ、このひと月は、キツかった。仕事がそれほど忙しいわけではなく、とにかく体調がすぐれなかった。これがこのとの外つらく感じたのだ。
それはこの6年は、新しい土地で開業したわけだし、もともと、この10年を振り返れば、最初「夜逃げ」から始まったわけだから、金銭的にはずっと非常に厳しかった。それでも96年には、ポンコツながらへりも持てたわけだし、なんとかなった訳で、よしとしよう。一番苦しかったのは、やはり離婚の問題だろうね。
そんな中でここまでなんとか来れたのは、年1回のペースの風邪以外、身体的に問題がなく過ごせたからだ。とにかく自分でも不思議なくらい体調がよかった。ダイエットして、運動して、仕事して、全体的にうまく循環出来ていた、といつのまにか思い込んでいたようだ。
それが今年の始め、大阪でヘリの訓練をしてきたころから、「万全」だったはずの体調に変調を来した。とにかく元気がでないのである。ヘリにしたって、好きなことをするんだから、それなりに楽しかったのだが、思い返せば、なにか叱咤激励しないと体が動かなかったような気がしてはいた。それが、正月も終わってから最悪の状態になった。夜、といっても午前4時ごろだけど、その頃になると、ひどい頭痛と手足と顔のむくみで眼がさめるのである。手足がパンパンになって、顔が浮腫で白くなっている自分の姿は、鏡に映すと恐ろしい。毎日、その時間には、ひどく倦怠感が強くなってきて、ついには、頭痛と吐き気、それに、体の芯が冷たくなった感じで目がさめた。「死にかけてる」ような感じで目がさめた。ひどくこたえる体験ではあった。医者の癖に枕を反対に変えてみたりしたものだ。「ミナミマクラ」が良くないというからだ。
一人の孤独、というのは、一人でない人には判らない、といつも思う。夜中に目が覚めて、体が思うように動かせない恐怖というのは相当なものだ。一人暮らしの年寄りの気持ちもわかる。しかも、手足も顔もパンパンにはって、痛いのである。更に頭痛で集中できない目をこらし、よくみると、手の平が赤くなっている。多少の体のかゆみもある。血液をとってみると、蛋白が減って、腎機能が多少悪くなっている。軽い白血球増多と熱蛋白の上昇もあるのだ。そう、これは、アレルギーの状態だ。「ドク」が体を巡っている。イ、一体なんのドクだろう。いろいろ考えがよぎる。吐き気が増す。
一週間に一回血液をとってデータを集め、それをもって意を決し、友人の内科医の所に、休診していってみたのだった。突然の休診だったので、後日、患者さんから、ひどく怒られた。それはそうだ。
しかし、長く診療するためには、心臓や肺などの肝心の機能に異常があってはダメだ。それは、必要なことなのだと言い聞かせ、はるばるツクバまで出かけていくのである。彼は循環器、奥方は消化器が専門だから、即調べられることは調べてもらった。彼は即座に,なんかのアレルギ-だといってのけた。
もともとそうっだったとは言え、極力気をつけているにもかかわらず手がひどく荒れる。冬の乾燥がそうさせる。それに、皮膚がもともと薄いから、乾燥したモチが割れるように、指の皮膚が割れるのである。相当に痛い。アルコール綿でも不用意に握ろうものなら、思わず飛び上がる程である。今年は、家政婦さんも来てくれるようになり、少なくも私生活で水を触ることが減ったのにもかかわらず、とにかくヒドイのである。で,数年前から、某マーキュロ絆を使っている。これは水がしみてこず、粘着力が強い。これでともかくも、裂けた傷口を張り合わせておくと、痛みが薄れ、楽になるので重宝して愛用して来たのだ。なんと、その成分の水銀のアレルギーだと判った。友人の内科医にアレルギーだと、念をおされ、思い当たったのだ。体重65Kg,喧嘩だって負け知らずのはずのダイの男が、たった、5ミリx2センチの布で死にそうになるのだから怖い。はがしたその日から、ムクミは改善してきた。とりあえずホっとした。
ところが、改善してきただけで、むくみは十分には良くならないのである。月も半ばを過ぎ,仕事もま忙しいから,吐きながら,「○○さん・・・」とやるのは,なかなかツライ。まさか、「水俣病」になったわけでもなし、単純なアレルギ-ならばこれはヘンである。ま、アレルギーに関しては、友人の医師も同じ意見だし、心肺機能にも問題がなく、あとは、軽い腎機能低下がなぜ起こったか、という問題だ。彼の意見は、ダイエットによる低蛋白血症だった。それも正しいだろう。体重管理が仕事量の増大より関心事になっていた。体力にかまけていたのである。われながらよく働いていたのに、1600カロリーにこだわり続け、いつのまにか、蛋白が減っていた。つまりは、医者の栄養失調というわけだ。これもうすうす気づいていたが、指摘されるまで本気にはなっていない。医者の不養生とはこういうことなのかもしれない。反省して、肉などを食べるようにはし始めたところだが長らく食べてないこの食材、みるだけで、おなかがいっぱいになり、「ごちそうさま」気分になるので、ウーン、なかなか困難である。
事程左様に「医者の不養生」を絵に描こうとは。しかも「ガンかも」とどこかで疑いつつ、疑心暗鬼になるなんて、まったく「薮医者」もいいとこだと思う。こんな具合に、久々、健康に不安を感じての船出になったわけで、6年間の垢落としをどこかでやって、心機一転、薮医「マー庵」再び、モットー信じて患者と頑張っていこうと思っている。とはいえ,EUでも,オ-ストリアの極右の連立政権と所謂「欧米諸国」の対立,ロシアの極右の台頭それに,アメリカでの予備選挙の結果,我が国の四国の可動堰での某宰相の「ファシズム」発言など,政治的に不安定な世紀末になりそうな....(00.1.31)
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千年紀は魔女狩りであける?ー2000という数字お化けに御注意の巻
→今日は2月29日。うるう年かつ1000年紀と言うことでコンピュータ誤作動するとか、またゾロかまびすしい今日この頃です。
○日本経済に一言
郵便局のATMが誤作動したとか。私はそんなことより、アラビア石油が、サウジの沖での石油採掘権を放棄したほうが、よっぽど背筋にゾクっとくる。きっと無理な注文を押し付けて来たのだとは思うけど、それにしても。再交渉なんてラクダが針の穴のたとえ。北方領土の粘りに比べると、近海の漁業権の問題とか、中国のダム開発など,世界的な開発や利権の問題に関して、日本はサラッとしすぎている。それにもかかわらず,株価もいつの間にか実力以上。円の値段がいいとこについていて120円に近く下がっている。為替は今やグロ-バルの鏡。株は対してまだまだフォ-カル。世界での円の実力とは比例せずに株が高いのだから、株価はあと、2000円は下がって実力だ。またまた,ぞろ気がついたときに、裸の大将になると言う公算がおおきい。医学もそうだが、通信でも日本の実力は、いまや「先進国」でも最低。情報の開示を「武器」に戦う姿にまだまだなれないからだろう。島国日本。自分はひた隠しにして守り、敵の懐を狙うのはすでに時代錯誤。タカは爪を隱すとは言うが、では、それは間違い?やいや,タカのあの姿をみて、身構えないものはいないでしょう。タカ本人は隠してはいても,その爪をすべての敵は確信して身構えている。それでもタカは強い。これが情報開示の極意だと思う。豚はへそを隠すとか。されど豚はブタなのである。
○警察問題報道に一言
9年もの間、小さな一軒家の二階に監禁されていた行方不明の女性の話。監察エリートの辞任劇発展しているが、そんなことは、誰でも知っている。日本ならずとも官僚たるものの「正しい姿」である。それ以上の官僚(注エリ-トのこと)を私は見たことがない。つきあい重視の日本社会に身を置くあなた、ほんとにそれを批判できるのかい?
それより大切なことは、原点「なぜ、9年間監禁され得ることができたか」である。ほんの4畳半の自由。けれど,意外に例はアメリカなど外国にも多い。あちらは地下室だ。座敷牢事件は実は想像以上に多いのだ。その女性にしても、男の母親にしても、なぜそれほど、その男を恐れたのか。なぜ人の助けを求めなかったのか。おおかた、新潟の県警では、「あれは同棲よ」位の認識だったのではないかと思うがいかがか。常識で想像できないことに当たった時、人は単純にわり切る。「ウ-ン,ようするに・・・」としたり顔で言うやつだ。けれど、ヒトの性質は誠に不可思議で、常識というのは、たんにヒトの社会心理的機能の「氷山の一角」であることを忘れてはいけない。
と言うところまでは一般的な見解だと思う。 わたし的には、全然違う見方をする。つまり、現場では、9年間、捜査員か、保健所で判っていたろうと思うのである。御本人の意志と無関係に周囲が黙認されたという見方だ。つまり、女性を見捨てたのだ。心ある捜査員や所員は、声を挙げようとしたろう、けれど黙殺されたのであるという見方だ。世論という「リンチ」集団が見方になったいま、こんな男もとっつかまえられる。けれど、この9年,女性の事は全国的に話題になったのか。「吊るせ!」という声のバックアップなしに、この男性を悪人と決めつける根拠が欠け、義憤を感じる現場の声をウエが黙殺したのだと思うがいかがか。本人の申告なしに、監禁だと決めつける世論という「偏見パワ-」が、捜査に欠けていたと思うのである。
神戸だったか、近ごろ目茶忙しいので,ロクに新聞も読めないので,間違っていたらゴメン。小学生を刺し殺したとされる若者の捜査にしてもそうだ。「偏見パワ-」すなわち世論曰く、「警察がこの若者を追い込んだ」事実とか、反対に「この若者が学校にうらみがましい文章を残したことが、この若者を犯人にする確たる根拠である」事実など、一切あるとは思えない。それは、全てマスコミ誘導の世論というリンチ集団の決定したことである。世の中が騒がない状態では、全ての社会的行動は、組織の維持や安定のためにエネルギーを使うのが、ヒトの集団の常だ。経済的にも文化的にも息のつまってしまった大衆が、マスコミの剣と世論という銃を両手に、弱いものを血祭りにあげている千年紀。それが実態だと感じるのは、間違い?
明確な事実なんてものは,ウ-ン,ようするにィ,巧妙な、あるいは、法律でさばくに難い状況で、把握がひどく困難な状態ではその証明に紆余曲折があるのは当たり前というわけだな。ミレニアムだから、エエイ、早くしろ!的血祭り劇は、魔女狩りとミナモトが一つだ。以前も書いたが、2000年になったからと言って、何かが変わるわけではなく、西暦が2000とカウントされただけ。それに特別な意味を添えるのは、人の希望や期待の現れで、ゾクゾクするようなスリルや、突然にトナカイとサンタクロースが天空から出現するがごとくの希望的事態は,そんなに起こらないものだ。悪の種や怠惰の種は、2000年問題の実際のように、世界各地で、少しずつ少しずつ表面に現れ、決して大都会崩壊の様なパニックやエピソードとしては現れないのでは。その「dark side of the power」は,もっとずる賢く、頑固で執拗なものだ。大衆はイライラせず、血祭りを欲せず、びんぼうゆすりをやめ、冷静におのれと、その社会をみつめないといけないと思うのだが、いかがだろう。ジット雪のとけんの待つっペや!(00.2.29)
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- 有珠山の噴火の御報告
→さて,有珠だね。今,ヘリがないので〔奥尻も,駒ヶ岳も,パイパ-の事故でも,今回も,トホホ)前に書いた,皆さんの御協力で出来た,救急グッズ(内容は私のホ-ムペ-ジにあります)を車につんで待機している。けれど,場所の関係で,ヘリ以外は無理なところだ。本当に残念。それで,私の選択は,市の医師会の「有珠山噴火の際の支援医師」というのに,登録した。ところが,国から最低2泊3日出来てくれとか言われたとかで,有志の他の開業医の人とも話したが,そんな無理(3日も休診にするなんて!)が出来るわけはない。これは,最初から,一般の(ヘナチョコ,または,救急非専門医)参加では,まずいから,市の大病院だけに参加させようという腹?がみえみえのような。全く,人の気持ちを相変わらず大切にしないよね。中には,3回の計画全部に休診して行こうとした60を過ぎた先生もいるのに,修正の案では案の定(シャレじゃネエ)2大病院のスタッフだけになっていた。こうして,苫小牧の市民は,自分とこの救急医を他の町村のそれも,不眠や風邪の患者に取られ,その町村の開業医は患者を取られ,一体なにが目的なんだか。バッカらし。おれはといえば,年に2回の休診で春の分が丁度6-10日だったので,ハワイに行く予定だったが,気乗りせず,ヘリの練習にいったり,有珠の見学に行ったりした。以下その報告。
まず,最初の噴火の翌々日ごろ。
・・今の情報から推測すれば,
1近在の医師がたらない程の事態(中心は,比較的医療水準の高い伊達日赤だと思う)のばあいは,近くに白老駐屯地があり,そこの自衛隊ヘリで,現地にいく。
2.ある程度,医師数が足りて,AMDAの先生とかが中心に前線で頑張って,選択された傷病者が,後陣に送られ,その人たちを受け入れ,もしくは診察する。この場合は,室蘭か,大滝村に自衛隊の車両でこちらが運ばれるか,自衛隊のヘリか,ハマナス級の2次救急ヘリが患者を搬送してくる。さあ,どっち。医師会事務局で,理事の先生も話し合っている。(注:実際は,伊達,そのあと室蘭が基地になった。)
いづれにしても,現在の自分の立場;苫小牧近縁の有事なので,協力する。まじかでないので,後方支援を関係当事者と調整しては自分の判断でその時点で可能なことをする。たとえば,車で救急セットもっていくとか。さて,問題のマグマですが,テレビ情報を総合すると,地殻の異常は,マグマの噴出をモロ表現しているようです。従って,「噴火しない」ことは考えられません。「大丈夫だろう」の判断は,万一噴火がなくても
現時点ではあやまりです。住民の人たちが気の毒だ。
(主な情報源は,http://www.hbc.co.jp/usu/usu.htmlとテレビ)
所感・・・ところで,前のヘリはバブルで買いあさった人が多くてタマが多く,安く買えたが,今はそのヘリが車の車検見たいな時期(機種により違う)を迎え,オ-バ-ホ-ルされたか,新品になったばかりのところで,ずいぶん探しているのですが安いのがない。だれか,よい情報くれないかなあ。人に化石燃料を闇雲に消費し,みせびらかすばかりの道具に使っている人が,知り合いの人にいたら,なんとか説得していただければうれしい。機種はごぞんじR-22。(ほんとアセッテル)
次です。安定期にはいった,4月8日。有珠山の勝手に見学を保健所や病院などに申し出て,それを終えてからのまとめ
イ.見学の目的は,有珠の噴火があり,有事の際の行動のsimmulationがしたかった。日鋼記念病院(室蘭の大病院),伊達日赤,室蘭保健所に御無理をお願いし,見学をしてきた。
ロ.日時と場所は,4月9日 ほぼ火山活動が鎮静化し,遷延期にはいった時点で,日鋼記念病院の先生から,現況,久保内小学校の巡回の見学をお願いする。(現地入りしたはが,避難所は引き上げていた。)
ハ.内容
1.日鋼の某先生のお話
現状では,医師は足りており,慢性疾患を診察する程度である。大規模災害法が適用となったため,大きなシステムと,現地での住民の要求とかい離が認められるとの事。
2.室蘭保健所の○○さんの尽力で日赤のコ-ディネイタの某氏から現況の説明と伊達市内の巡回診療の見学の許可を頂き,2ケ所を見学。日赤は救急セット、日用品セットなど有事の際のセット、及び、カルテ、救護班要因マニュアルなどさすがに揃っている。VARにあげたセットがすこしかすんでしまう。
2-1 お話(前日の防災の会議での疑義から)
2-1-1 巡回で診療した場合,医師カルテの問題(人員が入れ替わるのでカルテの様式を統一するほうがよい。)と診療の費用をどこが持つか。請求分は問題ないが,現金部分の徴収が困難。(住民は着の身着のままでの避難)従って各医師会、病院などで請求の様式を統一すべきであるとの意見もある。
2-1-2 イニシアチブについて (救援の開始と撤退にかんして)
初動と維持の救援に関するとりきめ、撤退の指示など、どの役所がすじ道をつけ責任をとるかを明確にすべき。TOP DOWNの組織図はあるが,今回のように初動の段階で,最寄りであること,手慣れている事など地理的理由などから日赤等医療機関が動いた。結果的に道,国の災害対策本部が出遅れた形となり,現防災システムでのfeed backの体制がとれていないので,(組織図を見たが確かに,→はイチ方向のみ所謂TOP DOWNだけ)火山活動が遷延する現在も,生活,医療ともに,現在から近い将来の復興における,道の意志が決定されていない。有珠型災害の際の今後の問題である。これに関連して一部住民の把握も十分でない。たとえば,保健婦が同じ場合,行政区が同じ場合の避難に比べ,虻田町の500戸の住人は、生活areaからでて生活して
いるので,生活,医療とも情報が不足している。
2-2 同行の医師,看護婦の言
2-2-1 薬剤等は充足している。疲労と環境から感冒が流行しているなどの特徴がある。
また不眠,慢性疾患の薬剤の要求,腰痛などの障害のある患者が避難所で悪化させる,との話。従って、現在もっとも汎用される薬剤はレンドルミン(睡眠薬)、アダラート(降圧剤)、かぜ薬との事で、実際の診療もその通りであった。
3 所感と結語
3-1 まず,現在の有珠にたいする医療サ-ビスとしては,当該医師会の診療施設が稼働している状態での災害救難の為の診療チ-ムは住民にとっても,当該医師会にとってもあまり必要性を認めず,患者も少ない模様。巡回診療が,当該医療施設の患者医師関係や収入などへの影響をもたらすから,撤収を早期にする。その後は,虻田,伊達などへ診療巡回バスなどをだして,かかりつけ医師への診療の手助けするほうが,双方にとって有用であると思えた。
3-2 以上から,局地的災害では,実地の医療に関して,行政との連絡をとりながら,医師会が音頭をとるべきで,医師会に災害本部(常設)を作り,薬、備品などいわゆる,「架空医師会救急病院」の作成。撤退、輸送などに迅速に対応するため,普段から最寄り警察所に、特定の車両の車検証で救急車両指定を受けておく。また,supervizor(指導者)としての日赤との連絡ネットを事前につくっておくなど,「有珠システムならぬ樽前システム」を作成しておく。
ま,大変勉強になった。関係各所の方々へお礼を申し上げる。とは,言え皆さん! 例によって「ヘン!」(00.4.15--3月分のつもり。すみません。)
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世の不思議と未必(ミヒツ)の関係の巻
(著者注 最初に,同様の被害に遭われている方たちに,嫌な思いをさせることになるかもしれないので,お詫びとお断りをしておきます。けれど,素直に感じる事を書きました。お許しください。もし,疑問を感じることがあれば,御連絡ください。)
→世の中わからないことだらけだね。有珠の噴火で,ハワイ行きも吹っ飛ぶ。ついでにホ-ムペ-ジも忘れてた。保険金殺人のアセトアミノフェン中毒殺人もすごい。そりゃたしかに,いつ殺されるかもわからないように,おびえていたかもしれないが,金がないのを助けられ,敷地の中に住まわしてもらって,かつ訳のわからない薬をずっとのまされて,病院にまで行く,その流れの中で逃走するなり,助けを呼ぶなり,相談するなり,どうしてもできないものだろうか。
ワルの加害者の冷酷な悪意のすごさだなあと思うが,それよりも未必(ミヒツ)の故意でもないが,何か,報じられているより別の被害者側の心理なんかを正確に知りたいものだ。例の新潟の女性監禁事件。一応これでも精神科の保険医もしてるんだし前回書いたみたいに,それを肯定は出来る。けれど,一歩引いて,いろんな解釈が乱れ飛んだ後にじっくり考えながら,川のあくたのように頭に残るの普通のおじさんとして,次のようなことだ。・・・一体,人間,市街地の一軒家に,監禁されている。自分も成長し,たまにはおばあさんと2人だけになる。それでも逃げられないのか,だ。9年も。しかもアメリカのどっかのように,荒野の牧場に閉じこめられたのとは地理的に見ても不自然だ。よく,被害者の心理を知りたいものだ。ここを単純に考えたから,警察が動かなかった,とも実は私は思っている。ごめんなさい。未必(ミヒツ)の心理。
こう考えると,なにもかもすごいことがおおい。中学生が5000万のカツ上げだと。うちの年商より多い。一回の金額が,数万程度までならわかる。けれど,50万とか500万とか,桁がすごい。500万たかるのは気持ち的にわかる。加害者側の心理。中学生位になると,車に興味を持つ。それがシ-マなら確かに500万かも。けれど,もっと不思議なのは,その金が被害者側に用意できることだ。私はといえば,去年,運転資金に国民金融金庫から800万借りた。かりるまでに,3ケ月もかかった。申請やら,調査やら,ハンコここにおせ,あすこにオセ,大変だ。サラ金で年に借りた金の半分の利子を払うくらいなら,悪人でなくても,「友人」から金をたかるだろう。それをしないのは,その人が「善人」だからではなく,相手が,まさか500万も「耳をそろえられる」なんて思ってもみないからだ。チョット殴るだけで,ガチョ-ンと,50万単位の金が出てくる缶ジュ-スの機械的人間がいるなら,どんな人間でも叩いてみるさ。悪人は確かに,殴ったりカツ上げをすることだ。けれど,楽して遊びたいその心理はよく分かる。わからないのは,大金の耳をそろえられる事そのものなんだ。被害者の人には申し訳ないけど。悪人が人を殴るのは,常識。善人が,悪人に一回50万とか500万とかの金を出せるのは非常識だと思う。同様の被害者の人達ごめんなさい。未必の心理。
そう,この前,久しぶりに往来で喧嘩した。おっちゃん,といっても私より若そうだったが,なんかイライラしていたんだろうが,重機を乗せる幅広トレ-ラが邪魔したわけでもないのに,意味なくしつこく幅寄せしてくるから,前にでてかるく急ブレ-キをふんでやった。トラックからでてきて,ヤロ-といいながら,私のクルマの助手席の窓にとりついて,サルみたいにガタガタやりやがったから,「ナンジャワレ-」と降りていったら,「ドコのスジのかたでしょう」と言うじゃないか。こんな上品なオジサンを捕まえて,ヤクザとまちがえやがって,完全に頭にきた。それで,またサルみたいに運転席に乗るから,頭にきて引きずりおろした〔といっても少し服を引いただけなのだが,自分でスルスルと降りてきた)わけだ。なんて下品なやつだ。先に手をだしといて。で,この例で考えると,間違ってこのバカがおれの車に追突したら,間違いなく加害者は,やつだ。けれど,誘ったのは私だ。これは未必ミヒツの故意という。この事件非常に興味があり,その通りだとしたら,まことに気の毒だが,これもどこかミヒツの故意が万一でも働いていないか。不自然,非常識と素直に感じることの方が善悪の法的解釈より大切なことだと思うのだが,被害者の人に悪い考えだろうか。犯罪(にかかわる)心理の多様化。これに,今の日本の警察も司法も,それに我々医者も対応できていない。これもごめんなさい。
ナスダックの下落。たしかに,ハイテク株がこの数年牽引役なのはわかるが,なぜ,そこに買い走るのかがよくわからない。これを経済筋ではハイテク株のミニバブルと呼ぶらしいが,最近はやりの証券アナリスト(昔はカブ屋といった)が仕掛けた,下品なカケだ。故意が未必でないぶん,ほんとに下品。連中まだ,強気でやるらしいが,いくら,自然に市場が調節するとはいえ,動機が下品だ。金は生き物だ。だから大切にしないといけない。銀行もあいかわらず。デカいばかりが言いワキャない。いつの間にか9行もあった,大銀行が,いまや,三菱東京グル-プ,みずほグル-プ(興銀,富士,第一勧銀),住友さくら,三和東海あさひの4つになって,昔の芙蓉,住友,三菱とかのグル-プとどこがちがうんだか。格付けでは,三菱東京のA-を除いて,全部Bクラス。株主資本利益率(ROE) はシティやドイツ銀行のたった5分の1とくりゃ,格付けの意味もわかろうってもんだ。(4/21の日経から)それでも,あの人たちのやることは,あいもかわらず,資産を確保しておいて,リスクを負わない金貸しだ。品がない。銀行もいまはお金もちより,知恵者の時代だと言う単純なことがこの人たちには分からないらしい。すでに,この時点で市場の心理が見えないぶん,ROEが今の5倍になっても格付けは変わらないだろう事が分かってない。
目を転じて,ミニバブル崩壊。日本の方が資本が停滞してインフラ整備中でいる分,今度のミニバブルでの動きにも反応がニブイとは言え,株価も為替もすでに私の提唱する110円,17000円を越えて推移している分,そのうち,かならずヒドイ調整をさせられることは,連中もわかって仕掛けていると思う。それでまた,中小企業の社長さんが死んだりしたら,だれが責任をとるのだろうか。法的善悪の判断にならないからといって,こんな事に巻き込まれての死だとすれば,罰せられずとも,犯人は見えている。(00.4.21)