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sentence2709/困った領土問題 ......

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sentence2709@ 最近起こったことで、一番の辛いことは、インドネシアの災害だろうね。昨年暮れの津波に引き続いて、またまた起こった地震。被災者の数が半端ではからだ。確かに、福岡で起こった地震も驚いたが、あの規模で死者の数も記録的に少ない。東京以北の人には分からないかも知れないが、関西から西の人口の密集はハンパじゃない。同じ規模の地震が北海道、それもたとえ札幌であっても、起こった場合とは、比較にならないほどの人間が一定の区域に住んでいるのだ。そして、インドネシア周辺の生活は、さらにまた人口の密集がすごいのだろう。人口密度は、人間の数を面積で割ってだす。だから、わたしのいっている意味が伝わらない。一定の面積に住んでいる住みかたが違うのだと思う。土地が狭いことや、集落のとらえ方の違いなんかで、ある一点に集中してすむ方式だ。だから、爆弾にしても、地震にしても、場所によっては滅茶苦茶に被害がでる。関西の大地震がその日本的な地震の代表だった。この理解は結構困難かも。
まあ、一番辛いことは、それだが、一番頭の痛いことは別にある。それは領土問題だ。ロシアだけの時は(そんな時は、なかったけど)まあ、絶対帰さないだろうし、日本の主張にしても、犬の遠吠え的な感じで、しかもつきあいナンカナクッテモ、困りはしないさ、なんて気楽に構えることもして来ている。ところが、今度は、相手が韓国や中国なわけだ。これは大変に困る。しかも、韓国なぞは、一時期行き過ぎた感というか、誘導された感じの強いヨンさまブームが先立ったわけじゃないか。それでも、若者のこころの雪解けには大変役に立ったと思う。それが、突然瓦解したわけだろう。とても不自然なことだ。竹島にしても、尖閣諸島にしても、大陸棚を境界線にする、しないなんてことにしても、油田の開発にしても。それらは、北方四島と同じく、ずいぶん歴史的な背景があると思う。今まで果して、ソ連に対してと同様に、ちゃんとした主張をしてきたのだろうか。いままで、なあなあで済まして来たのではないか。きちんと主張せずに来て、今になって声を大にして、国民にアピールしていないだろうな?
わたしは前から言っているけど,アメリカにばかりスリスリせず、戦争からこれまでの間、それこそ同胞として、アジアの諸国とつき合うべきだった。この「同胞」というところに問題があるわけだ。どうひいきめに見ても、高い経済発展をバックに、自分だけ先進国だという自負が全面にでて、鼻持ちならないところが目立って来たように思う。それと戦争の後遺症そのものへの対処。敗戦は結果であり、いいかげん、21世紀になってまで、敗戦をひきずられたくない!というのは我々の言い分だ。けれど、その敗戦までの過程はやはり侵略だったと思う。さらに、その戦争の原因はというと、もしろ内より外に多く、開戦の引き金を引かせたのは、むしろアメリカだ。そのやりかたは、現在、イラク、イランなどと同じようだったはずだ。最後に原爆を落とした。そんなアメリカと仲良くしても、それこそ同胞にはほど遠い。現に今になっても、常任理事国入りに反対しているようだし。そういう哀れな日本と言う国を横目で見た時、あなたが他のアジアの国の人間だったら、日本を好きになれるだろうか。 今の新聞やテレビの報道からは、過激な中国人のデモと被害者日本人という構図にうつる。現地の日本人が殴られたんだから政府も謝れと言う。それを聞いて思い出すのが、あの博多の中国人による殺人事件だ。この時は、執拗な日本の謝罪要求に対して、ちょいと気の毒なぐらいちゃんと謝っていた。こういった事の温度差も気になるところだ。それにまず、そんなことよりも、そもそもどこの政府でも、自分とこの国民が勝手にやったことを謝る必要があるんだろうか。反応した日本人が日本で中国人を殴ったら外相は謝るんだろうか。いかにも、デモは国策だ、と断じているようなもんじゃないか。もしそうでなれば、子供のけんかに親が出る必要はないよね。で、もし、中国人が中国で日本人を殴ったら、日本人も日本で中国人をなぐればよい。だけど、それを戦争にすることは、国家がするわけで、そんなことは願いさげだ。わたしは、異質であれば異質であるほど、自分も相手も守って仲良くしたい。
ただ、、、本当のところはどうだろう。大戦前夜と同じく、報道に管制がひかれ、謝った報道を我々が信じていることは果してないのだろうか。中国や韓国があれだけ、それこそ、「国」として感情的と思われるような発言をする真意はどこにあるんだ。
今にいたって中国が、天安門事件の時以前のような統制国家に逆戻りして、デモを組織したなんて、わたしには信じることが出来ない。そんな時代錯誤的中国を真と思うより、公人としての靖國神社への参拝を繰り返したり、「要塞」?のような首相官邸をこの不景気な時に税金をタイマイ使って完成させ、その意義もキチンと説明せずに自分の私生活を始めた我が首相の方をわたしは疑う。そういうのを昔から独裁と言ってきたんじゃないの? 中国も韓国も「昔の日本」をコイズミ政権に見ているとしたら、本気で、諌めようとしているとしたらどうだろう。温首相の発言なんかは、むしろ暖かく、日本が、歴史教科書の検定や靖国参拝を見直したら、こっちも矛先を納めて,アメリカがなんて言おうと、常任理事国入りに賛成するよ、と聞こえて来るのは、私だけだろうか。だいいち、その方が、中国なんか有利じゃないですか。なにせ、武器をすてた(はずの)日本が理事国に入って緩衝剤にならなきゃ、アメリカがいつ自分をテロ国家と避難して攻めてくるか分からないわけですから。