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sentence2706/我ら悪魔なり?(501) ......

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sentence2706@→今売れっ子の占い師さんが今年の運勢は、大艱難の幕明けになるといったとか言わないとか。まったくその通りになった訳でして。
冬のクリニックは、正直いって冬の流感で暮らさせて頂きます。それがこの冬は夏風邪樣に食べさせて頂いております。もちろんそんなふうだから、患者サンは少ない、けれどもがそれほど少くもならないのですね。それは、サンデーモーニングで涌井さんという園芸家が言っていたように、温暖化なんだと思います。なにしろ、5月の始めから、ずっとアデノウイルスと闘っているのでして、いいかげん、飽き飽きしている次第ですよ。このようなことは、すでに28年目にはいったわが小児科人生でも初めての経験であります。
御存じではないと思いますがこの苫小牧、一月にもなりますと、例年ならば、あたかも冷凍庫に入ったように、朝から晩までズーっと−5°とかで推移します。途中お天気になろうが、雪が降ろうが、とにかく低温定温倉庫という感じでしょうか。それが、このところ、夜は −6°になろうが、お昼は1ー2°まで気温があがる、その間に、水蒸気分圧が変化して、体感温度がミョーに寒い、と感じるわけです。芝生もまだ緑がところどころのこる、とか、霜がたつために、なにかしら道路がでこぼこしているとか、なんというか、皆様が言うところの「冬だあ」、という感じなんですね。つまり、ナント言おうか、冬じゅう定温低音でなれてしまって、あまり寒さを感じない苫小牧から、フツーの冬を感じる苫小牧なんですよ、これが。
こんなぐあいに、温暖化のせいでとても四季がはっきりした一年でした。風邪の種類以外は。 「温暖化」、オンダンカ、おんだんか。インドネシアや、カルフォルニアの艱難から、倒木が予算不足?で放置され、ダンダラ模様の樽前山や支笏湖の自然、プール熱や手足口病の流行する冬のわが町に到るまで、「温暖化」はまるで、自然を破壊しつつヒトリよがりな「文明」をきづいてきた人間への懲罰の「神の手」のような気がするんですね。ましてやそのじぶんで作って来た「文明」の軌跡、中央アジアの石仏や4ー5世紀のイスラム文化遺跡すら、自らの手で破壊して、「正義」を叫ぶ人間とは、げに悪の権化、悪魔なのではないでしょうかねえ。