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kazan2/火山のしくみ ......

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kazan2@
Q 火山はどのようにしてできるの

A プレートの潜り込みで溶けた鉱物などが上昇

火山の帯と地震の帯は、数百キロの間隔で、日本列島に沿ってほぼ平行に並ぶ。日本列島の近くで起きる火山・地震活動は、地球の表面を覆うプレート(地殻)同士の衝突が原因だ。
これはプレートの下の熱いマントルが地表に直接わき出している海底火山やハワイなどとは大きく異なる。
プレートの下にあるマントルも岩石ではあるが、非常にゆっくりと対流している。太平洋の海底でできたプレートは、マントルの流れに乗って年間数センチのスピードで移動し、日本列島を乗せたプレートの下に潜り込む。その時、プレートの境界がきしむ。それが地震。
一方、火山のマグマは、潜り込んだプレートが数百キロの深さに達し、鉱物が融解して生成されるらしい。かつて、それはプレートの摩擦熱で説明されていたが、最近は摩擦では熱源として不足とされ、新しい理論が考えられている。
「プレートで運び込まれた融点の低い物質が温度があまり高くなくても部分融解して上昇流が生じる。上昇流はさらに深部の熱いマントルのわき上がりを誘発、融解を促進するする」(朝倉書店「火山の事典」)。火山噴火予知連会長で、有珠山噴火でも現地を訪れた井田喜明東大教授の説だ。
ではマントルの熱エネルギーはどこから来るか。それは放射性物質の崩壊熱や地球創世期に内部に蓄えられたエネルギーと考えられる。
「大地震が起きれば火山が噴火する」と言えるほど単純ではないが、日本列島近くの地震と火山は、プレートとマントルを両親とする兄弟と言えそうだ。