Back to Howawan's Homepage to index to Yahoo's Homepage

sent39-01504302346/われら難民2 ......

inhalts

sent39-01504302346@
 しかしまた、現行の国境は周知の現代世界の秩序事実でもあり、それゆえ、「難民」、つまり国を追われた人々が実際に存在する。難民は、国境がなくては、「国にもどる」ことが出来ない。随時変更可能な国境なんて、戦時以外には考えられないからこそ、イスラムの人々にとっては、常に戦時だ。つまり、「もどることの出来る難民」とは、無理やり戦いに勝利し、国境線という平和を取り戻す以外には、存在証明が得られない。そのことを象徴するのが地中海の密航船の沈没騒ぎだろうか。密航業者による故意の事故?だという説もある。そのようにたくさんの、言葉も文化も違う難民を とてもじゃないけど、自分とこだけで苦しいイタリア国あたりが、養えるはずはないというのは事実。かれらが今、「もどることの出来る難民」であるはずもない事実。それらの事実を積み上げると、最初から、金だけとって、みんな沈める、というセンも本当にありうることになる。別の角度からみれば、事件のあった北アフリカのチュニジアあたりから、最も近いヨーロッパであるのはマルタ島、つまりマルタ共和国だ。狭い東京23区の、更に半分という面積しかないが、とても金持ちの国。なのにそこではなく、イタリアを目指すと意味。なぜ? 当然、マルタにも押し寄せないか。そうはならないことと、先に触れた仲介業者の話。なにか関係があるのだろうかと思ってしまう。
 難民、難民、そして難民。 イスラム、アフリカでを中心に、一体累計どれぐらいの難民がいるのか。去年で5000万近かったらしい。韓国や スペインの人口とほぼ同じだから、みんなを一ヶ所に集めたとすれば、韓国やスペインぐらいの面積が必要になろうと言うものだ。いい例がある。そのように、放浪するユダヤの民が一つに集まったような国イスラエル。その国民の安寧が、1948年の独立から一日として得られたのだろうかと、思ってしまう。彼らは、「もどることの出来た難民」だったのか。いいや、違うと思う。 有名な、パレスチナ難民。イスラエルの人々の安寧は、すなわちパレスチナ難民を生む。両者の争いのもとが、そもそも、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地の所有権争いのようだ。聖地とは、もともと神の地。それは、人のものとは違うのではないか。もう触れたけれど、信じる神は一つで、ユダヤ教ーキリスト教ーイスラム教の順に、信じる人々が、3つに分かれただけではないのか。単純化しすぎだろうか。神は一つなのに、人々は、手を延べ合うことなく、殺し合う方向に。。どうしてそうなる? 無宗教の私には、ここが、若いころから理解出来ない。まあ、神学の勉強などはしてもいないので、意見を述べること自体が不謹慎かも知れない。
 はっきり言えるのは、上記の「ナニナニ帝国」の問題からも、この聖地と2つの難民問題も、国境というヒトの社会生活の根底に関わっていることだ。ヒトは社会を形成する。だからこそヒトの問題であり、神の問題では。だれしも理解出来る民族単位の自然な統括地から、20世紀の最初までに、アメリカやヨーロッパの列強といわれる大国たちが勝手に陣地取りして決めた、不自然な国境の歴史。ここから発想して、今拡大を続ける21世紀の新しい大国たちが、それを彼らなりし拡張しても悪いいわれはない。歴史を見ればそのようである。中国もしかり、ロシアもしかり。それら現在大国となった彼らの、勝手な行動はしかし、歴史上、異常行動とは言えない。出遅れて搾取されつづけた彼らが、いまやお金が出来て、力がたまった。さあ、取り返そう、という訳だ。歴史を変えよう。いままでの我慢を捨てて頑張ろう!って考えていけない理由は、どこにもない。
 中国が南紗でやっていること、ウクライナでロシアがやっていること、それらは、中東でイスラム国がやっていることの裏返し、いやむしろ同じでもある。 国を拡張するために、20世紀まで、どの戦勝国もやってきた「銃でヒトを殺して奪う」行為。それを21世紀になって正当にやっているのは、イスラム国やロシアだ。むしろ中国などは、銃器を使わないだけ、賢いのかも知れない。
 けれども、立場変われば、ウクライナはロシアの借金返せで青色吐息。南沙などの美しい海やサンゴ礁が埋め立てられていくと、周辺のまずしい漁民たちはひどく困る。これも事実。 中国が仕掛ける賢いバーチャルな戦争行為。それに負けそうな国々は、そういう背後のパワー、つまり、核の後ろ盾と経済力で、「やるなら負けるのはお前らだ」的な仮想戦争パワーで押され、その敗北を認めねばならないのも仕方がないのか。 このことは、強引に言えば、辺野古が、米軍基地のために、美しい珊瑚礁を埋め立てさせられることに繋がるようだ。 皆さんは見たことありますか?名護のあたりの海。ほんとうに本当に美しい海です。大国の屁理屈にしたがえばいいのか。弱肉強食はしかたがないのか。それは違う気がする。そういえば、なぜだか、あの環境問題のグリーンピースは何も言わない。捕鯨反対とかいって、滅茶高そうなボートをつくったりするお金があるなら、国のGDPの数値だけ上がっている南シナ海周辺の国々に暮らす多くの人々は、彼ら日々暮らすだけで手一杯の人々、そんな人々の生きるかての海、サンゴの生きる環境をこそ、なぜ守らないのだろう。
 武器を買うお金が細る経済封鎖というわがまま封じは、銃器で暴力を振るう相手には意味がある。けれど、AIIB(アジアインフラ投資銀行)加盟問題の様に、自分ンとこで出資して、お金の流通を牛耳って、民意を操つろうとする、戦争の形をとらない形での大国のエゴ、マネーゲームの中心にあるような、インターネットの仮想空間から襲ってくる国々のエゴパワーには、経済封鎖なんて、意味はないだろう。  さて、ここでおさらい。すごく簡単に言うと、、

  1. ASEAN各国って、南シナ海周辺国インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシア、、など10ヶ国。
  2. 南シナ海周辺国は、中国、台湾、フィリピン、ブルネイ、マレーシア、ベトナム、インドネシア、、
  3. GDPが伸びている国、中国、インド、韓国、インドネシア、台湾、タイ、マレーシア、シンガポール、、 そして、
  4. AIIBの参加国は、英国、フランス、ドイツに、フィリピン、インドネシア、ブルネイ、マレーシア、シンガポール、ベトナム、カンボジア、、、、
  5. ここにいつのまにか、参加者そっちのけで2国間貿易協定に変質したTPPが加われば。。  さあ、この5項目が現在進行中として、あなたが中国さんなら、武器を使用しないで領土を拡張するには、どうしますか? 
(つづく)