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sent38-01409222359/身近なテロ2 ......

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2.カスタード、じゃなかった、カスケード反応
 この、広義のカスケード反応、次々と、まるで滝が広がりながらどんどん降っていくように、いくつもの反応が自動で生じる反応だが、有名なのは、IgE抗体が主体の急性のじんましんと浮腫、菌毒素による、むくみやはれなど、ヒスタミンやプロスタグランジンなどの炎症メディエータの産生までのカスケード、インフルエンザ脳症で、ウイルス自体より、ウイルスに対しての免疫応答として過剰に出された炎症サイトカインが急激かつ多量に作られる致死的なカスケード(サイトカインの嵐と言われる)など、広義の炎症伝達物質に関連する過激な反応をさすことが多いようだ。
 さて、こうして、wikiなどをずっとたどって行ける便利な時代ですから、まるで見たように、カスケードのように連想してきましたが、あとで読むと誠にダイナミックな反応が自分の体で起こると考えれば、逆に背筋が寒くなるようです。ということで、話の切り口を変えて。。。
 麻疹が流行した7年前からこちら、患者さんが、学校などにいわれることが、「例えば、あなたは、麻疹のワクチンをしましたか?していないのであれば、MRワクチンをうけてください」と学校の先生や、医師さえもこんな事をいうということが増えた。が、ここには、
1)あなたは、麻疹(M)と風疹(R)の抗体はありますか? という疑問が抜けている。それに、
2)MRワクチンは、MとRのワクチンだから、麻疹の抗体があるなら、Rは必要ないのでは?
という2つの疑問がぬけている。Yahooの知恵袋でも、この手の質問は必ずあるが、答えている人が、まったく問題ないし、抗体は、減っていくものだから大丈夫的だよ、的な答えが多い。 この無神経の根っこには、抗体はあってもなくても安全、という安易な思い込みが強い。それに、実際問題ないことが多いという彼の体験が裏打ちしているのだろうが、上記のインターフェロンなどの過激カスケード反応(ストーム)についての危惧がぬけおちていることはすごい。減っている筈、だから、大丈夫というのは、「医師の経験」ではあっても、まったく科学的ではないと思います。大丈夫か、だいじょばないか、という問題は、もう、異次元の問題だと思うのです。
 それにワクチンという異物蛋白が生体にはいると、本体とアジュバントなどの混ぜものの総体として、ある程度の神経毒性を持つこと、そのアジュバントが過剰免疫反応を生じる可能性があることは、だれもが理解している。ここへの配慮もまったく届いていない返答です。つまり、病気人、例えば、Chediak-Higashi(チェディアック-東)症候群という常染色体1番の異常があって、免疫異常を生じている人だと、遺伝性のHLH(ウイルス関連血球貪食性リンパ組織球症)という免疫の過剰反応を起こすというようなことは分かっているわけです。。このように、明かに宿主側の免疫異常がある場合ではなくとも、健常人にワクチンを打つ、という微妙な行為でのサイトカインストームも決して存在しないわけではないという想像力の欠如とも言えるようです。
 そもそも、病気のひとだから、健常人だからと言わずとも、免疫という特異な観点をとらずとも、普通にミクロな化学生理的観点で見れば、みな同じです。プロテアーゼというペプチド(小さな蛋白)があるんですが、これは、蛋白分解酵素と呼ばれるもので、広く生物界に存在します。健常な宿主での、蛋白分解のカスケードにも、過剰反応(ストーム=嵐)にも当然関係し、さらに細胞死=アポトーシスにも関係するし、とどのつまりは癌やアルツハイマー病なんかにも関係しますが、このプロテアーゼさん、蛇の毒にもたくさんはいっているわけですよ。蛇毒の一つセリンプロテアーゼは、人間にも存在し、通常の血液凝固のカスケードに大変大切なものなんですが、蛇の出血毒なわけです。さあここで、「出血熱」と「出血毒」が出会いました。(つづく)