Back to Howawan's Homepage to index to Yahoo's Homepage

sent35-01207202145/戦争の足音1 ......

inhalts

sent35-01207202145@
 色々思うところがあって、暫くまた去年のようにこのコラムお休みしておりました。とは言え、今年はお仕事は休んでおりません。では始めます。
 戦争の足音。それは大きな音をたてて近づいている。何のためだろう。中国やロシアは、大きな土地があるのに、なぜ大きな人々は、小さな人々の済む生活の海を奪うのか。そもそも一体、どうして我々は争うのだろうか、本当のところ理解はできない。
 国土。それは大切だ。大きい方がエラいだろうか。この広い? 国面積を持つ日本も、それを保つための海洋基本法が、2007年に、戦後ほとんどなにも法律的に新しいものも生まれない中で、21世紀初頭の平成になって成立した意味は深い。当時は、なにか漠然としていたが、それは2012年の原子力基本法に「我が国の安全保障に資することを目的とする」文章が加えられたことで意味が明確化する。これらの変化がどういう事か分からない人は多分いないだろう。原子力基本法の改訂と同時に成立した改正宇宙機構法も、「平和目的限定」を削除したようだ。政治には、政党というものがある。それが大きなもので、現在2、3ヶあり、彼らが互いに議論をする議会の場で、多数決でモノが決まるのが、民主的と言うものであろう。したがって、議論の果てに多数決をすることなく、政党の代表者が集まってあらかじめ結論するのであれば、そのプロセスは民主主義ではないことになる。それを戦前は、大政翼賛会と言ったのではなかろうか。
 国土。それは大切だ。果たして本当に大きい方がエラいだろうか。もし戦争にでもなって、負けるではなく、引き分けるか勝てば、大陸棚までは「自分の家」と堂々と主張できるようになり、面積だけでも世界60位からかなり浮上するだろう。ましてや、最大でEEZを勝手に自分の家とすれば、第6位の大国ということになるようだが、日本ほどの「大きな島国」は、他にグリーンランド、ニュージーランドやインドネシア、オーストラリアしかない。そのオーストラリアは、小さくても島国ではなく「大陸」と呼ばれているから、日本というほぼ世界一の大きな島国は、面積ではなく、体積で考えれば、想像を絶する大きさに拡大可能だ。そう、たしかに大きければエラい。ということは、中国やロシアが今現在、そう考えない理由もない。日本の海はことほどさように豊かなのだ。それを守る世界海洋条約。条約とは、約束なのだから、そんなものは、戦争が始まれば一挙になくなってしまう。中国やロシアの側だけでなく、日本自体も、このまま戦争をすることなく、日本が世界6位の排他的経済水域を誇るためには、以下に国際社会で如何に振る舞うのか、尖閣を東京都が所有すれば解決するものか。考える段階は過ぎ、判断が迫られている。戦争が始まれば、国際条約なんかはないも同じになって、勝てば奪れる、負ければ奪われてしまう。たった?北方四島、竹島、尖閣諸島だけでも、それらが他国ということになれば、それこそ直ちに大きさは6位から転落するわけだから、なおのこときな臭い感じだ。孫、ひ孫のいく末を思って、戦争を危惧する戦争体験者は、多いことだろう。
 核問題。それは、原子炉問題として、偏った議論がなされる昨今ではあるが、二つは、同じ力の表と裏の関係だ。政府の決定は、原子炉の電力装置としての側面だけではないので大飯再稼働があったのだという考えもあるようだ。一方で、アメリカも中国も21世紀が始まってから10年たっても、なお核抑止力を最大戦争抑止力としている事実は大変重い。イスラム諸国の一部や、北朝鮮なども持っているようだし。この核の持ち方ときたら、第一に大層偏った持ち方ではある。インドやイスラエルの核は、それこそ、わが国の現在の「こっそりダブル法改正」のように、いつのまにか西洋諸国(NATO軍?)にその保有を認めさせたように思うが、それは、西洋諸国と周辺、特にアラブ世界との確執であろうことは、地勢的にも誰の目にもすぐ理解される。どうせまたアメリカの浅薄な入れ知恵や介入もあるのだろう。この10年位思うことだが、アメリカ中枢の軍事戦略家の人たちの読みはどうしてあんなに浅いのだろうと思う。裏の表の裏の表で、裏の裏の表の裏が、表?的な読みすぎの果てだろうか。情報とは、操作出来るものである原則。しかも、読みが失敗し、敗北のプロセスが始まった後の修正力の弱さは、到底理解出来ない。