Back to Howawan's Homepage to index to Yahoo's Homepage

sent30-0807112200/洞爺の風 ......

inhalts

sent30-0807112200@
四川から秋葉原へその一
前回のテーマをズーっと考えているウチに我が家にもサミットがやって来た。ある日突然警察から電話があり、
「あのー、サミット期間中はヘリの運行を自粛していただく訳には、、」
「。。まいりません」
「一度お願いに」
「まー、どうぞ」
ということで、サミット三角氏がやって来たのは7月4日だったと思う。洞爺湖に集まった警察官は2万1千人というから、当然我が苫小牧市の警察も協力をするのだろうと思った。菓子折りももってきたから断ったら、ちゃんと持って帰ったところが警官らしい。
その日曜日から、昨日の9日までミニパトが24時間うちのヘリポートに止まって「ショクシツをかけた」らしい。警官付きでフライトしたのは今回初めてだ。話しているうちに思う。会場のウインザーホテルから25マイル範囲は飛ぶなと航空局からお達しが着ていたが、ウチのヘリポートから半径5マイルの円周が丁度その円周と接する地理的位置だ。ちなみにそれほど近いところに位置するのは、民間ではウチと白老の日本航空学園の滑空場と登別のウルトラライト飛行機の滑空場だけだ。このうち、実機のヘリが常駐するのはウチだけ。時速160ぐらいは簡単にでるから目的地までは、このあたりの地形を知り尽くしている私なら始動からでも30分かかるかかからないかだ。超低空が簡単、しかも爆弾でも落としてあらかじめ用意した空き地に降りるぐらいのことも簡単とくれば、心配して、居場所の捕捉ぐらいしたくなるだろう。こちらにとっても変な誘拐など考えたらむしろミニパトより戦車をお願いしたいくらいの気持ちになった。まー無事に終わってよかった。
しかし、無事なら無事で、「なんでぃ!」となんか頭にくるぜ。地球上のあらゆる場所で、トウモロコシやら米やらでんぷんが主食、つまり小麦が主食の金持ちの国以外の人々の食事を奪った連中が、でっかいホテルで最高のものを食ってる。世界のエネルギーの8割を使うというたった20ぐらいの国の今後のエネルギーの取り分をだいたい決めて帰っちまった。地元の人たちもこの1ー2月の観光客を全部断ってのもてなしなのに、交流したのは沖縄の警察官とだったりして。それでもよろこんでいる町の人たち。たしかに72時間のなかでお仕事で何時間つかったのか知れないが、のんびり買い物する時間はなかったろうが。。
まーリッター500円近い燃料をリッター4kmしか飛べないものにつぎ込んでいる私がいうのも気が引けるが、その燃料の高騰に苦しむ世界中を尻目に、ジェット機やジェットヘリで会議している人たちがその燃料を独占して会議しているのに、貧しさや庶民の生活への処方箋が議題に一切のらないような共同声明ときた日には泣けるぜぃ。カジノ型の経済がもたらす貧富の差がそのままでて、「金ある僕チャンたちが事の次第を全部決めるよー」風なサミット。クーラー付き豪華別荘で警官にみもられ金持ち国の元首達は、一体どんな料理に舌鼓を打ったのだろう。
 それに、ちょいと気になるから言い訳しとくけどが、確かに、リッター500円近い燃料をリッター4kmしか飛べないが、実際の事を考えてみよう。これが我が家から函館空港なら1時間かからない。まあ一時間としても144km/時間だから35Lあれば飛べるわけだから片道17500円。かたや自動車なら265Kmあって、高速だから4.5時間でつくとして60Km/時間でリッター11kmとしても約25L必要。(実際はもっと喰う)で現在約200円のハイオクで計算して確かにたった5000円ということになる。
ところが、日帰りで仕事とすれば、朝9時にでてよる6時に帰るとして、この間9時間をウチのへりなら7時間を仕事+食事にとれて35000円の交通費ということになる。ところが、かたや車だと、10000円の交通費で仕事+食事は0時間じゃないか。言い換えると、マンアワ−(時給)5000円の人だと、ヘリにのれば、35000円儲けてチャラ。片や車で行けば、-10000円でつまり損。この辺り(マンアワ−と仕事密度に依存する)を採算分岐点と考えれば、ある人々には、ヘリの方が現実的、なんとことも言える訳だよ。
どうせ皆何言っても、医者のなんたらですませるだろうから、強くは主張しないけどね。
つづく(080711)